『レ・ミゼラブル』3/28~3/29 その2
今回は、3/28(夜)についてまとめたいと思います。山口さんが出ていない舞台は、他の役者さんをじっくり見られるので、今回は、比較論ということで。橋本バル×山口バル橋本バルに関しては、友人から、山口バルとの違いをさんざん聞かされていたので、あまり期待せず・・・とは言いながら、内心博多座の橋本エンジニアに感動したので、結構楽しみにしていました。以前、エリザで武田トートのこと書きましたが、彼は彼なりによい。でも、私は山口トートが好き。山口さんの良さを再確認しましたと。今回もまさにその通り。(でも、武田トートに対してよりも、今回の方が思い入れられるかも。)山口さんが歌で感情を表現しているとすると、橋本さんはお芝居していると思います。だから、山口さんの舞台を見るつもりで、歌だけ聞いていると、何だか物足りない。でも、目を凝らして橋本バルの細かい動きに着目していると、とてもいい。で、2人のバルジャンの違い。まず、司教様から燭台を渡され、諭されるところ。橋本さんは、罪悪感から司教様の目を見ることができない。目を伏せたまま、言葉を受け取る。でも、山口さんはしっかりと顔を見つめている。この様子は、生徒が先生に怒られているような感じで、おっきなバルがとっても小さくなっているように見えます。それから、コゼットとマリウスの出会いの場面。山口バルは、2人の間に割り込んで、マリウスの顔も見ずに、2人の接触を阻止しようとしているのですが、橋本バルは、一応、マリウスに黙礼します。岡ジャベ×今ジャベ今回の岡ジャベ、怖かったあ。下瞼のアイラインがとても濃く、睨んでいるという感じで。どちらも大好きなジャベールです。でも、見栄えは、サイゴンの時よりも痩せて見える(衣装のせい?)、岡さんに感動。・・・余談ですけどね、こんなに素敵な岡ジャベールを見ながら、ラフな姿でもいつでもスタイルの良さを感じさせてくれる山口さんは最強だなあと思ってしまうのでした。(すみません、ファンの欲目でしょうか)東山アンジョルラス×原田アンジョルラス髪を結んだきりりとした東山アンジョのイメージが強かったのですが、今回は、短髪アンジョ。これもこれで素敵ですが、他の役者さんに埋もれてしまうなあと思ってしまいました。今回は、名古屋のみ出演の東山アンジョを2公演見られるのを楽しみにしていたのですが、原田アンジョの演技も大好きです。この日、原田アンジョの歌の冒頭、音が入っておらず、とても残念でした。博多座、東山楽の時に、若手のすごい熱意のある演技に身震いするほど感動したのですが、この日も、そんな感じを受けました。(東山君はいないんですけどね)原田君の熱意がビシッバシッと伝わってきました。そして、原田君は、アンジョルラス以外の役の時の演技が細かくて楽しませてもらってます。東山君、歌も安定してきたなあと思ったのですが、低く籠もってしまうような所があり、ちょっと残念。でも、個人的にはこの低い重みのある声が好きです。神田コゼットあまり期待はしていなかったというのが正直なところ。でも、しっかり高音まで出ていたので、頑張ってるなと見直しました。他のコゼット役の方が、オペラ系の発声をされているので、声が細いのは仕方ないかなあ。知念エポニーヌ噂はちらほら聞いていたのですが、よかった。新妻さんや坂本さんの真面目な(?)エポニーヌに比べると、かなりパンチの効いたエポニーヌだと思いました。