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テーマ:婦人科の病気(1169)
カテゴリ:Mayuと乳がん
画像は、最近、パソコンを打っている時の私の右腕です。↓
これは、乳がんの手術をした側、私の場合利き手の右ですが、リンパ浮腫治療用の弾性ストッキングを手と腕に2つハメているのですが、『リンパ浮腫(ふしゅ=むくみのことです)』ってご存知ですか?? これは、乳がんの手術だけでなく婦人科系がん(子宮ガンなど)や泌尿器科などの手術後・放射線治療後にもしばしば起こるようですが、浮腫みの原因は手術によってリンパを取ることにあって、それにより乳がんであれば術側の腕(ワキ下のリンパを取った場合)、子宮ガンなどであれば脚(ソケイ部のリンパを取った場合)に浮腫みが出てくるようです。 リンパ節の摘出や放射線治療によってリンパ流の障害が起こり、それが継続し浮腫みが出る・・・ということのようです。 乳がんの手術(リンパ摘出)をした場合、術側の腕に採血などの針を刺すこと・虫さされ・やけど・ケガ・急激な日焼けはNGで、もしなったとしてもちゃんとした対処(薬を塗るとか)をすぐにできないと感染が起こり、途端に腕が膨れ上がって“マンガのようになる(主治医の先生の言葉ですが)”とか・・・。 私の場合だと、ケガなどには結構神経質に注意しているので今のところありませんが、まず携帯メールやパソコンを打っていると腕がだんだんダルくなってきて、テーブルや衣服に擦れている皮膚がヒリヒリしてきます。 無理すると、腕全体が筋ばってきて、シビレに似たピリピリ感が出てきます。 そうなると、ちょっと休憩して手を上に挙げ、指先から腕の根元までを軽くこすりながらマッサージするようにしています。ストッキングもまめに装着するようにしていて、パソコンやっている時以外にもできるだけつけています。 ただ、手術でリンパを取っても、ずっと浮腫まない人もいれば3ヶ月で浮腫む人もいるし、1年以上たって浮腫みはじめる人も。 私の場合、手術から10ヶ月ころで目に見えて浮腫み始めました。でも、最初は人差し指と中指だけだったので、早めに気づいて早めに治療を行うことができました。 (治療には、比較的軽い場合であれば漢方+リンパドレナージングというマッサージ、あるいは弾性ストッキングを必要に応じて組み合わせて使う、などがあります) 放っておくと、下手すると腕2本分、3本分にまで膨れ上がり、熱を持ったり真っ赤になったりすることもあるそうです。 脚の場合であれば、ズボンが入らないだとか靴が履けない、ちゃんと歩けないということも出てきます。 考えてみてください、半そでを着ると明らかに腕の太さが違う!とか、細身のカットソーが着られない!とか、スカートが大好きなのに、太みのズボンしか履けなくなるというのって、すごく辛くないですか??見た目の変化って、たとえ軽度のものであっても結構つらいですよね。 リンパ浮腫は、浮腫みが起こる人は決して少なくなく、誰かしら少なからず浮腫みが出ていることが多いと感じています。 それなのに、リンパ浮腫の治療をしてくれたり、リンパ浮腫について教えてくれる先生がやたら少ないんですよね。 その病院によっては、「一度浮腫んでしまったら、一生治らないから気をつけてください」とか言う先生もいるとか。 でも、ドレナージングを習ったり、専門の機械を使ってマッサージしてもらったり、ストッキングをはめることで、ちゃんとした治療がなされれば発症後すぐであれば9割以上、何年もたっていてもほとんどの方に改善が見られるそうです。 『ガンそのものみたく、死ぬ病気ではないから』というのも大きな要因のようですが、“患者のQOL(生活の質)を向上する”とかって大きなテーマを掲げるのであれば、そのあたりももうちょっと親身になってほしいところです。 画像のストッキングも、2つで2万1千円でした。 エコノミークラス症候群などの血栓症治療に使われている同じようなストッキングは保険が適用になっており、数千円で買えるそうです。 ストッキングは一生使えるならまだしも、清潔を保つため洗濯はしないといけないし、圧力の関係から半年に一度は買い替えが必要です。 ただでさえ治療やら何やらでお金がかかるというのに、ちょっと痛いですよね~。 もうちょっと、ポピュラーになって、せめて保険適用にでもなって入院中に病院でも紹介してもらえたり、使えたりできるようになったらいいのに~と思います。 ※私がリンパ浮腫治療のため通院している「のだレディースクリニック」のHPをフリーページの乳がん関連の中にリンクしています。 今日のアトム↓ (「キリリ」アトムです。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年09月03日 15時13分22秒
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