ウチの留学帰り娘、クリスマスイブから昨日まで、アメリカのお友達が来日するので、一緒に東京巡りをし、その後関西旅行に同行して、大阪在住のやはり留学先の友人を訪ねる、という予定で出かけていました。
昨夜遅く帰宅したのですが…
「大阪行けなかった」
なんと、イブの夜に外国人の友人が急性胃腸炎で倒れてしまったのだそう。
「昼ごはんにお寿司屋さんで鉄火丼を食べて、それから浅草で一緒に『キモノ体験』してたのね、そしたら着付け中に『なんかおかしい』ってなって、急いで中止してホテルに帰って休もうってことにしたんだけど、もうふらふらでさー」
病院行く?と聞いても、ちょっと疲れただけだから、休めば大丈夫、というので、そのまま様子見をしたそう。
「でもね、夜になったらどんどん悪くなって来て、スポドリ飲んでもすぐ吐いちゃうし、お腹も痛くてたまらない、寝られないって言い出すから」
いよいよマズイ、と思った娘、7119に電話して「外国人でも受け入れてくれる近隣の病院」を探してもらい、「直ぐ診ますよ」と回答のあった板橋の某T京大学付属病院にタクシーで向かったそうです。
「でもね、電話では直ぐ診るって言ったのに、行ったら受付の人が『外国人、ダメだから!』っていって、問診票もくれないの」
電話でいいと言われた、といっても、「私は聞いてないからね」と無視され、でも友人はもうソファに上半身倒れ込んでしまっているし、で「なんとかならないか?」と交渉したところ、「じゃあ、ナースの手が空いたら、ドクターに聞いてもらうことにするから、待ってて」ということで、1時間近く放っておかれたそうです。
その間、診察室を出入りするナースはいっぱいいたけど、受付のおじさん、動く気配なし。
友人を気にしながら、受付に張り付いて待っていた娘が、仕方なくナースに直接話そうとしたら、強い口調でおじさんに「こっちは忙しいんだよ!」と止められたそうです。
その間、何人も日本人の急患は案内されるのに、ずっと待っていた娘たちは、問診票も渡されず無視。
埒があかないので娘、「もうこの病院が診てくれないから、救急車をここに呼ぼう」と電話を取った時、同じく救急に来ていた付き添いの人が、
「ちょっとこの対応はあり得ないですね」
と話しかけてきたそうです。
「ちょっと遠いけど、確実に外国人に対応してくれる病院が新宿にありますから、そっちに移動したほうがいいですよ」
このアドバイスを受けて娘、その病院に電話したところ、「早くいらっしゃい、急患口で待機します」と言ってくれたので、タクシーを呼んで移動。
そちらの病院は、本当に救急口でナースが直ぐに車椅子で運んで点滴開始、「英語がわからないので、あなた、通訳お願いしますね」と娘も問診票の記入や旅行保険の手続きを手伝って、3時間後、やっと動けるようになった友人とホテルに戻れたのだとか。
「ホテルというか、エアビーだったんだけど、帰って彼女を寝かせてから私、コンビニで消毒薬と手袋とマスク買い込んで、トイレと洗面所の汚れを大掃除よ」
ついでに買ってきたサト⭕️のごはんと卵でお粥を作り、おろし金があったのでりんごを擦り、朝食準備。
大活躍ですな。
大阪で会う予定だった友人が心配して次の日駆けつけてきたので、一緒に体力のない病人を見守って合宿してきたそうな。
「まあ、帰国の日にはなんとか元気になってたから良かったんだけど…」
病人ちゃん、注意力散漫になっていたのか、電車にバッグを忘れて空港で下車。
「あの中に保険の資料と手持ちの現金全部全部入ってる」
というので、またまた娘が駅まで走り、忘れ物をチェックしてもらい、なんとか搭乗に間に合って帰国できたのだとか。
いやー、お友達、災難だったねえ、そして娘、よく頑張った!
というお話でした。
それにしても、急病人が外国人と見た途端、「ウチは高いよ、払えるの?」だの「外人は3時間待ちだよ」なんていう受付って信じられないよな〜。
診療拒否っていうのかしら? それって、受付の人の独断?それとも病院の方針?
ひどいもんだ。ぷんぷん😡