稽古 ~床~
土曜日の稽古は、場所もよく、日差しがあれば暖かいので、安心して筋トレなども 盛り込めるので、とにかくいい汗がかける。 月曜日の稽古場は、コンクリに沁み込んだ冷気がトレーニングマット越しに足裏から 足腰を冷やすので、ストレッチなどにも気を使う必要があり、油断できない。 冬場の稽古といえば、30年前から経験し、冬合宿などでの滝浴びなどもやったが、 稽古場自体は、当時の道場は総て、板張りで、床下があったため、冷たいといっても しばらくのことで、稽古が始まれば、直ぐに冷たさを感じなくなったものだ。 今では、コンクリに囲まれた道場・ジムの方が多くなっているようだが、気温に関わる こと以外外に、飛び蹴りなどで着地したときの、足首への衝撃などは、やはり板張りの 道場の方が明らかに稽古に適している。 ダンスフロアは、それなりに弾力はあるが、空手道場が求める床よりはやや固く、 転倒したときの危険性が残る。 (マットを敷いてしまうと、蹴りのタイミングなどはやはり微妙にずれる) 様々な鍛錬具や防具が開発され、昔よりは遥かに合理的・安全な稽古が出来るように なった一方、肝心の道場は、昔ながらの良さをスポイルされてしまっているのは、寂しい 限りである。 数年前まで使用していた、板張りの道場がどれほどありがたかったか、改めて思い 知らされた次第である。