カンニング
京大の入試で、ネットを利用したカンニングをした。 この日記を書いている時点(3/4)で、既に19歳の予備校生が逮捕されて いるが、幾つかの点で疑問がある。 まず、「偽計業務妨害」で警察沙汰にした京大。 日本で有数の大学なのに、こんな事件ぐらい、内部で調査する能力がないのか? Yahoo側の協力を取り付けるためとは言え、そんな人脈もないのか? 人づくりをする大学での事件。 内部で調査・解決し、本人を諭すことが出来ないようでは、旧帝大の名が泣くぞ。 さらには、技術の進歩を読み誤った点でも、お恥ずかしいのでは。 先端技術を研究している割には、あまりに読みが甘い。 マスコミは、カンニング小僧を極悪犯扱いしたり、母子家庭であることを勝手に 酌量したり、相変わらずのワイドショーレベルの報道だが、もっと、大学側の 形骸化とガードの甘さに言及しても良いのではないだろうか? 「真面目に入試に取り組んだ他の生徒が可哀想」なんて報道は、全くこの国の おバカぶりを露呈している。 カンニングする奴らは、どうせ一定数はいるもんだが、比率は低い。 そいつらに弾かれるようなボーダーラインにいた連中なんて、どうせ、途中で 落ちこぼれる比率が高い。 社会に出ればどうせ、「なんでもあり」の競争にぶち込まれるのだ。 メガネにディスプレイできる技術もある以上、もう、カンニングを防止することは、 できないのだ。 後は、試験のスタイル・内容を工夫するべきだろう。 カンニングでは解けないような、「何でも持ち込め」という問題作りもあるだろうし、 或いは、カンニングの暇なんかないような比較的難易度の低い問題を、大量に 解かせるとか、論文や、口頭試問もいいだろう。 客観基準(=得点)なんて、世間に媚びずに、「学風に合う学生を、主観的に取る」 という方針でやればいいのに。 「ある得点を取れば、間違いなく入れる」なんて思って努力する連中が、日本を 弱体化させるのだ。