ボクシング 内山・井岡
大好きな内山選手のタイトルマッチ。もう内山も34歳。 相手は日本タイトルを圧勝で4度防衛し、世界ランク4位の金子選手24歳。 序盤、内山選手の左にいつもよりキレが無い。フットワークももつれ気味。 そろそろこの階級では苦しくなっているのか? 34歳、しかもかなり筋肉をつけている内山は、かなり追い込まないと体重が 維持できないのだろう。 それでも、得意の打ち下ろし気味の右が何度も金子を捉える。 が、金子は打たれる度に前に出て、間合いを取るために内山が下がる場面が多い。 金子の瞼が見る見る腫れていくが、手数と、内山をよく研究した右が入る場面も。 内山がKOできないのでは?と思った10R。 ロープを背にして内山が右カウンターで迎え撃とうとした瞬間、金子のロング・ フックが内山を綺麗に捉え、内山ダウン! 会場が凍りつく中、苦笑いしながら立ちあがった内山は、11Rに猛攻で反撃。 それでも金子は倒れず、内山、初めて12R判定に。 判定は内山の圧勝だったが、金子の驚異の打たれ強さが名勝負を生んだ。 「勉強になりました」と謙虚な内山、判定に素直に拍手し相手を讃えた金子。 どちらにも拍手! 井岡選手は同級3位のアルバラード選手を迎えての防衛戦。 このアルバラードが、先の金子選手同様、信じられないスタミナと打たれ強さ! 井岡のカウンターをいくら貰っても倒れない。攻め続ける。 判定は、2~10ポイント差で井岡がものにしたが、ジャッジの方式によっては、 相手の手数がもっと評価されていたかもしれない。 大晦日らしい、高度な技術、闘志を堪能させてもらった。