GPIF
昨年の相場の目玉となった「年金積立金管理運用独立法人」だが、運用実績を アピールされる度、不安と疑念が渦巻いて来る。 HPを確認すると、運用資産額は135兆1,087億円(平成27年度第2四半期末現在) 収益額は、平成27年度第2四半期で -7兆8,899億円(期間収益額) 累積(平成13年度~平成27年度第2四半期)で 45兆4,927億円(累積収益額) となっている。 財政投融資もそうだが、国民から「徴収」した金をバンバン相場に突っ込む 制度も理解できないが、独立法人の「素人」が張っているのが恐ろしい。 それでなくても「消えた年金」問題は何の解決も見ていない状態で、まるで 上書きするような投資行動には疑問を感じる。 しかも、運用益を生んだ相場の上昇自体、GPIFの資金による「買い」に釣られ た要素も大きく、これは「相場操縦」だろう。 先日、村上ファンドの村上氏が親娘で投資行動が事件化されていたが、GPIFの 投資行動も同じようなものではないだろうか? 私自身、山一ショックの直後に株式投資を始めたが、最初の動機は、 「自分が特定の企業に勤務しており、行動に制限があるので、自分にとって、 価値がある事業を実施している企業に出資することで応援したい。」 という素朴なものだった。 数年経つと、収益の大きさから「会社員なって辞めちまおうか?」などと思っ たりもしたが、20年を経て、気持は基本に戻り、長期保有株がほとんどである。 そういう地道な投資家を狂わせる相場を演出するGPIF。いかがなものか? DSCF0625 posted by (C)kirk1701