映画:クリード2(ネタバレあり)
◆半年以上待った甲斐があったほぼ文句なしの作品だった。 最寄りのシネコンでの鑑賞だったが「ヤマト2202」同様、他の観客も ほとんどが同世代以上の、リアルタイムでロッキーを観ていた世代だった。 今回の作品は「クリード」の続編であるとともに「ロッキー4」の続編でも あり、あの「ドラゴ」そして彼の息子、妻などが上手い具合に絡み、 本格的な「人間ドラマ」として強く印象に残った。 ボクシングシーンはセコンドの動きなども、非常にリアルで、良く練られて いるのが判る。 お約束の特訓シーンは、映像も美しく、トレーニング内容もなかなか本格的 ながら控え目で、その分、各キャラクターの心情の描写がきめ細かい。 終盤、ドラゴが息子と一緒に「走る」シーンが泣けてしょうがなかったのは、 持ち込んだウィスキーで酔いがまわったせいだろうか? 或いは出演している俳優陣の、実生活の浮き沈みに関する情報を得てしまって いるからか。 思うに、評価が分かれるロッキーシリーズだが、がむしゃらに(金目当てで あっても)シリーズを続けているうちに、ファンも、そして作り手側も作品 に育てられ、人生の経験を積むうちに、作品そのものが、人生の旅の道連れに なっていく・・・。 ちなみに今回も鍛えたスタローン。その身体は新作「ランボー」で存分に 発揮されるとのこと(苦笑)