映画:ギャングの帝王(1967)
◆録画はしていたが、タイトルでちょっと軽く観てしまい、 スルーしていたのが、監督が名匠・降旗康男と知って鑑賞。 主演は安藤昇。 共演は、千葉真一・室田日出男・小林稔侍・山城新伍そして 丹波哲郎など。 話は戦後の闇市から始まり、GHQ,朝鮮人,中国人らとの 暗闘、そして、不足している治安維持能力をヤクザを使って 補おうとする警察がリアルに絡み合うシリアスなドラマである。 本職出身の安藤昇は、スタイリッシュだったり、逆にちょっと コミカルなヤクザを演じることが多いが、本作のような生真面目な リアルなヤクザを演じるのは新鮮だ。 切ないエンディングが、フィクションではありながら、我々の 世代が様々聞かされいた戦後のドサクサを思い出させてくれる 秀作だ。