オスロ市内にホテルが取れない為、隣町のドラメン(Drammen)にホテル予約を入れ其処に向かいましたのは、1998年6月のことでしたから26年も前のこととなりました。
観光客も全くおらず、静かな町並み、ホテルにチェックインして聞いてみますと、此処がオスロ・フィヨルドの中にある町だとのことでした。
夜8時にはなっていたと思いますが、10時頃までは明るいので素晴らしいフィヨルドを求めてドライブして見ました。夜9時を過ぎても、北緯60度ともなりますと6月はなかなか日が沈みません。
横道から高台に入り、道の行き止まりから海を展望して見ました。オスロ・フィヨルドの入口でしょうか、美しい景色が広がりました。但し、切り立った断崖が無く、日本の長崎の入り江に似ている程度のもので多少がっかりしました。
それでも、入り江に出来た小さな集落がまるで箱庭の様な景色をもたらせていましたので、其処を背景として、家内の写真を撮りました。
夕景の中、静かに微笑んでいる様は、雰囲気があって良い画像となり、今でも時折、二人旅行の良い記念となったと大切に見ています。
オスロ近傍では真夜中になりましても6月には真っ暗にはなりません。夕暮れの様な気配のままで夜の12時になっても、外では未だ子供達が自転車に乗ってはしゃいでいました。このまま朝の太陽を待ち受けるのです。日本では、体験出来ない一寸不思議な感覚でした。