新上五島町榎津郷にある家内の実家は空き家となっていますので、夏の別荘と捉えて毎年6月下旬から1ヶ月暮らすことにしています。
もう榎津郷は老人ばかりの限界集落ですので、静かな生活がいとも簡単に叶えられるのですが、家を開けて風を入れませんと畳も劣化して住めなくなってしまうので、家内亡き後は私には何の権利も無いのです。
しかしながら、住居の劣化は避けたいとの義務感から、管理世話をすることにしているのです。
東京からは1000㎞西にありますので、日の入りは遅く、午後7時になっても暗くなりませんので、長い波止を夕涼みも兼ねて散歩していました。
榎津郷は似首番岳とされる標高360mが横たわっていて、北風を防いでくれています。
波止から南には長瀬と呼ばれる暗礁があって、その向こうには、海浜百選に選ばれた白砂青松の蛤浜が見えています。
北方を観ますと、複雑なリアス式海岸が長く横たわっています。此処は西海国立公園の範疇には無いのですが、美しい海外線なのです。