新上五島町榎津郷にある家内の実家には、普通庭木として植栽されない樹木があります。
通常、寺社仏閣に植栽される樹で、ナギ(梛)とされる樹木なのです。
外皮が厚く剥がれ落ちてしまい、斑ながらも滑らかな表皮を見せて呉れる一寸奇妙に見える高木ですし、この木の周囲には雑草が生えにくいのです!
ナギ(梛、学名: Nageia nagi)は、裸子植物のマキ科ナギ属に分類される常緑高木の1種である。マキ属に分類されることも多かったが (Podocarpus nagi)、葉の形態や分子系統学的研究から別属とされるようになった。針葉樹の仲間であるが、葉は幅広く被子植物のように見える。種子は鱗片が発達した套皮で包まれて核果状になる。本州南部から台湾、中国南部に分布し、また世界各地の暖地で植栽されている。日本ではしばしば神社に植栽され、特に熊野権現との関わりが深い。「ナギ」の名は、葉がコナギ(古名はナギ)の葉に似ていることに由来するとされる。
ナギは葉、種子、根などにアレロパシー物質であるナギラクトン (nagilactone) をもつことが知られており、他の植物の発芽や生長を抑制する。