団地に隣接する青木葉通りは栃ノ木が街路樹として植栽されています。
車道には、熟して落ちた栃の実がありましたので、数個拾って持ち帰りました。
しかし、栗の実とは違って栃の実は灰汁が強いので、灰汁抜きに多大な作業時間が必要ですので、家庭で美味しい栃餅にすることは無理なのです。
栃餅は、灰汁抜きした栃の実を餅米と共に蒸してから突いて餅にしたものである。普通の米餅よりも黄土色や茶色がかっており、粘りが少なく独特の苦みや渋みがある。
かつては米がほとんど取れない山村では重要な食糧で、古くは縄文時代から食べられ、現代では全国各地の土産物の1つとしても売られている。砂糖を付ける、餡に絡めるあるいは包む、塩茶漬けにするなどして食べる。
栃の実のアクを抜いて食べるのは世界でも日本だけである。アクを抜くのに半月以上の時間と高度な技術が必要である。灰汁抜きに用いる灰の質や、アク抜き時の温度管理によって味が左右される。あらかじめ灰汁抜きされた栃の実も販売されている。