大相撲は元来が神前奉納興業と言う歴史がありますので、礼を重んずる性格が引き継がれ、
「勝っても奢らず、負けても悪びれず」勝負が着きますと、互いに静かに礼をして土俵を去りますので、爽やかな気分になります。
そんな中、大相撲界の新しい星が登場してきました。
日体大出身の大の里関は、2年連続のアマチュア横綱と言う経歴で、2023年夏場所にて幕下10枚目格付け出しで角界入りして初土俵、今年2024年1月の初場所で新入幕、その5月の夏場所で初優勝を果たしました。加えて、9月の秋場所で2回目の優勝したことで、大関昇進が確実となりました。
初土俵から所要僅か9場所での大関昇進は昭和以降で最速の出世となるのだそうです。
風呂屋の背中流しの三助から角界入りした剛力無双の横綱羽黒山、大関が最高位であった時津風部屋所属の豊山の所要12場所を3場所も凌ぐと言うのです。
大の里関は驚く程物欲も無く、「力士である限り、強くなることを目標にしてやって行かないと」と、土俵で名を上げることだけを追い求めたいと言うのです。
身長192㎝、体重182㎏の体躯を利用して、決まり手も「寄り切り」や「押し出し」と言った堅実な取り口ですので、怪我をする懸念も少なく、横綱昇進も間近いと思われます。
性格も快活ですので、大相撲界の新しい星となったのは悦ばしい限りです!