テーマ:気になる技術動向(1298)
カテゴリ:Technology
現在の原子力発電は作動流体として蒸気を使い蒸発器で得た上記気を加熱器で加熱してから蒸気タービンに入れて駆動して発電機を回して電気を得るのです、しかも復水器で水に戻してから再度加熱蒸気にする必要がある所謂ランキンサイクルを使っていますので、熱効率が低く、精々30%程度しかありません。 そこで蒸発器も加熱器も不要な高温ガス炉を使ったガスタービンを採用しますと所謂ブレイトンサイクルになりますので、熱効率は40%に近付けることも可能なのです。 既に、三菱重工は資源エネルギー庁から開発を依頼される状況になっています。 2023年7月に、三菱重工業は資源エネルギー庁が推進する高温ガス炉の開発を担う中核企業に選定されました。今後、中核企業として高温ガス炉実証炉の開発を推進し、資源エネルギー庁が2030年代の運転開始を目指す実証炉の建設に向け、研究開発および設計、建設まで一括して取りまとめます。 当社は1970年代より高温ガス炉開発に取り組んでおり、日本原子力研究開発機構(JAEA)の高温工学試験研究炉(HTTR:High Temperature Engineering Test Reactor)の建設に幹事会社として参画するなど、技術を蓄積してきました。 又、2022年度からHTTRによる水素製造実証事業にも参画しており、HTTRに水素製造設備を接続した水素製造の実証試験をJAEAと連携して進めています。今回の選定は、これまでの高温ガス炉開発における当社の豊富な実績や研究開発への積極的な取り組み、高い技術力などが評価された結果と考えていますし、当社は培ってきた高い技術力を生かし、中核企業として高温ガス炉実証炉の開発に取り組んで行きます。 しかし、会社勤務していた際、2014年に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に開発支援を要求する文書を作成していたのですが、残念ながら不成功に終わってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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