自分で考えた?
昨日は午前中、近くの公共施設(勤労婦人ナントカ?施設「ふぁみりあ」というところでトリ君の勉強会でした。そこへは、家から歩いて5分くらい。でもこれがじいちゃんのわかるとまた、覗きにやってきたりするのでオフレコにしておいたのですが、、。ちょうど出るときにじいちゃんが、居て例によって「どこへ行く。どこへ行く。」が始まりました。テキトーに家から車かバスでなければいけないような遠くのK公民館の名前を言っておいたら、(そこで勉強会をやるときもしばしばなんですが)「そうか、くるりんのバス(市内巡回バスのこと、この呼称はお隣の市のバスの愛称)で行くのか」「いいなー」「一人で行くのか?」などなど一人でべらべら喋り捲っていました。まずいなー、トリ君混乱しなければいいけれど、、。そのあとでじいちゃんが居ないのを見計らって「ふぁみりあだよ」と言っておいたのです。で、家から出たときも「いつものところよ」と声をかけておきました。じいちゃんそばに居ましたから、、。「ふぁみりあだよ」だと、それを聞きつけて覗きに行く可能性大。(じいちゃん曰く、覗き見ではなく遠慮しながら見に行く のだそうです。そしてわけのわからない年寄りの愚痴をトリ君のかこつけてそこに居る人たちにだらだら話す。トリ君嫌がる。後でフラッシュバック起こしてじいちゃんに襲い掛かるしかも,懲りずにじいちゃん何度も行ってまたぐちぐちやる。みんなうんざり。の経過をたどります。小学校がそうでしたから。ま、こういう行動をとるのもじいちゃん、多少のボケとそれゆえだんだん相手のされなくなってきて寂しさもあるのでしょうけれど、、。その私の最後のことばがけ「いつものところよ」が悪かった勉強会の先生によると、「いつものところ」というとトリ君のような自閉傾向のある子は今まで、利用したところ全部が「いつものところ」になってしまうのだとか。で、トリ君にとってこの場合のいつものところは、「ふぁみりあ」か「K公民館」ということになります。さあ、どっち?トリ君は考えた。くるりんのバスとか言っていたからきっと「K公民館」だ!で、トリ君は家を出てふぁみりあには行かず、なんと本当に市内巡回バスに乗ってしまったのです。それもお金も持たずに、、(バスの料金は後払い)しかもそのバスでは、K公民館に行かない。さあ、勉強会にでているお母さんから「トリ君きていないよ」の連絡が入り、大騒ぎになりました。誰もバスに乗って市内をぐるぐる回っているなんて思ってもいないので、トリ君の立ち寄りそうなところをみんなで手分けをして必死に探しました。本当は勉強会で勉強をしているはずの子達も探してくれました。仕事中のお父さんにもお願いしました。で、ほぼ2時間後お父さんが偶然、巡回バスの乗っているトリ君を家の近くのバス停で見かけ、お金を払って降ろしました。その一報が携帯に入ったときは、ホッと力が抜けました。それから探してkれているみんなに連絡して、、。トリ君をふぁみりあの勉強会の部屋に連れて行き、みなさんに謝りました。でも先生は、「いい勉強になったと思うよ。この子は自分で考えてこういう行動をとったんだから、そのことはほめてやらなければならない。家に帰って絶対叱っちゃならん」と言われました。たぶん先生が一番心配したかもしれないのに、、。なかなかこんな、心の広いことはいえませんよね。みんなも、一安心で何事もなかったことを喜んでくれました。感謝ですねぇしかも、嗅ぎ付けて「ふぁみりあ」にやってきてわたしを捕まえ「お、おれにうそ言って、なんでだぁ!お前親だろうが子どもよく見てろ」と、アプローチのところで怒鳴り散らすじいちゃん。そこへ「まあ。ご心配をおかけしてすみません」と一緒に勉強しているU君のお母さんが深々と頭を下げ、そのあとじいちゃんが口を挟めないくらいいろいろと喋り、そのうちに今度は、S君のお母さんまで登場して、何かと世間話らしきことを話しはじめ、、で、じいちゃん怒ることをすっかり忘れ、自分のことを相手にしてもらえてことが嬉しかったらしくニヤニヤルンルンで家に帰ってしまいました。ちなみにこのお二人のお母さん方は、じいちゃんのちょっとボケとおかしなことをべらべら喋ることはよく知っています。(かなり私の周りのお母さん方には有名)ほんと、皆さんに助けられてトリ君と私は家に帰ったのでした。家の電話番号くらいはトリ君に覚えてもらえわなくてはね。それと「いつものところ」は禁句ね。