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カテゴリ:私・家族のこと
家族に関する情報を集め、まとめています。
親戚に父の通った小学校の記念誌を見せてもらったら、 叔父(父の兄)が寄稿してました。 学校の様子や恩師について記されてました。 昭和初期の頃の、小学校低学年の思い出話で、 「美(うるわ)しき天然」の曲で 運動会でおゆうぎをした、とありました。 どんな曲か、と YOU TUBEで聞いてみたら 私の記憶では「ちんどん屋」の曲でした。 タイトルあったんだ…。 そして歌詞もある事に驚きました。 私は あのおもしろおかしい ちんどん屋が演奏している曲に、 こんな美しい歌詞があるとは思いませんでした。 「美しき天然」 1902年 明治35年 作詞 武島羽衣 作曲 田中穂積 空にさえずる鳥の声 峯より落つる滝の音 大波小波とうとうと 響き絶やせぬ海の音 聞けや人々面白き この天然の音楽を 調べ自在に弾きたもう 神の御手の(おんて)の尊しや 春は桜のあや衣 秋はもみじの唐錦(からにしき) 夏は涼しき月の絹 冬は真白き雪の布 見よや人々美しき この天然の織物を 手際見事に織りたもう 神のたくみの尊しや うす墨ひける四方(よも)の山 くれない匂う横がすみ 海辺はるかにうち砕く 清松白砂(せいしょうはくさ)の美しさ 見よや人々たぐいなき この天然のうつし絵を 筆も及ばずかきたもう 神の力の尊しや 朝(あした)に起こる雲の殿 夕べにかかる虹の橋 晴れたる空を見渡せば 青天井に似たるかな 仰げ人々珍しき この天然の建築を かく広大に建てたもう 神の御業(みわざ)の尊しや お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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成り立ちを見てみました。
作曲者は、当時の日本海軍・佐世保鎮守府(長崎県)で軍楽長を務めていた田中 穂積(たなか ほづみ/1855-1904) 作詞者は、滝廉太郎作曲『花(春のうららの隅田川)』の作詞で知られる詩人・武島 羽衣(たけしま はごろも/1872-1967)。 『美しき天然』のために武島が新たに書き下ろした歌詞ではなく、田中穂積による作曲当時既に発表されていた既存の詩集から転用されたもの。 なお、作曲者の田中が武島の詩を採用するにあたってイメージしていたのは、田中が当時赴任していた長崎県佐世保市に広がるリアス式海岸の群島「九十九島(くじゅうくしま)」の風景だそう。 (2018年10月09日 10時51分47秒) |