サンショウウオの・・・
サンショウウオは夜行性で昼間はヌボーッとしていますが、夜中にエサに向かう姿は別人だそうですね。 やるときはやるのです。誰かさんと似ているかな・・・。 ”サンショウウオの明るい禅”(2005年4月 海竜社刊 玄侑 宗久著)は、面白くて読ませる内容でした。 著者は臨済宗のお寺の副住職で、学生時代から宗教と文学の両立を志し、いろいろな回り道をしてきたそうです。 慶応大学卒業後、ナイトクラブのフロアマネージャ、土方、測量、英語教材のセールスマン、ゴミ焼却場の職員、コピーライターなど。 その後、京都の天龍寺専門道場に掛塔したそうです。 これらの経験が文章になって出ていますね。 宇宙はどうして生まれたのか、という問いに対し、仏教は「生まれたのではなく展開してきたのだ」と答えるそうです。 人生もまさに展開そのものでしょうか。 一瞬まえの自分を捨て続けることで、捨てるからこそ展開できるわけです。 そして、展開の仕方は、「ゆらり」「てきばき」「どっしり」「ふふふん」「ひょん」とのこと。 残りなく一瞬一瞬を放下しつづけ、明度の高い人生を展開させていくことを勧めています。 サンショウウオの明るい禅