食と農を結ぶ協同組合
WTO体制の下で米の輸入が開始され、米価が下落しました。 消費者にとっては歓迎すべきことですが、農家にとっては収人の激減になったようです。 これをきっかけに、農家の農協離れが進み、さらに、バブルの後遺症で農協の金融事業の再編が進み、これまで信用共済事業に頼ってきた農協の経営が厳しさをましてきました。 そして、稲作の不振で、日本の農業は後継者不足に悩んでいるようです。 このまま、農村の解体が進んでいくのでしょうか。 ”食と農を結ぶ協同組合”(2006年6月 筑波書房刊 吉田 寛一他共著)は、農業協同組合と生活協同組合のこれまでの役割とこれからの方向を考えるのによい書です。 これから、新しい村作り、地域作りの拠点としての役割が強まってくるのではないでしょうか。