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2006年08月09日
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カテゴリ:映画/演劇
今までに世の中へ送り出されたアニメ映画としては、良作だと思う。
試写を観たひとたちの、ネットでの感想が厳しいのは、やっぱりジブリというブランドに対する期待感が高いからなのだなぁ・・・。
それにプラスして宮崎Jrという肩書きとか、題材がファンタジー、そして原作がル・グインと足し算されてしまっているから、期待もいっそう高かったんだと思われ。
だって、ジブリにだってさ、山田とかタヌキとか猫とか耳とかおもひでとか、そういう感じの色々あったじゃんよ。これもそっち系でまとめればいいんじゃね?

ファンタジーとか読み慣れている身であり、原作も知っている派ですが、それでもわかりづらいと思われる箇所があり、どうもこれは不親切な作りだなぁ。
もっと積極的に説明したり、蛇足と思われても伏線を張っておいて、ネタばらしとかした方が、子供にもよくわかり、ファンタジーに免疫の無い層にも、理解をしてもらえたのではないかと。

説明は言い訳とは違うし、まして弁解とも異なるんだけどなぁ。かっこ悪いと思っているのかなぁ。オリジナルのエピソードを加えるのなら、それをきちんと消化して欲しいと思うのよ。
全体的に重苦しくて、ホッとするようなシーンはほとんど無く、最初から最後まで緊張して観ていたので肩凝った。
非常に真面目で誠実ではあるし、罪人を追いつめない大らかさがあるのだけれど、それが良いのか悪いのか・・・。
「何故?」の答えを取り上げられたままなのは、やっぱり気持ちが悪いよなぁ。
テナーの出自とか、ゲドの過去とか、ましてテルーの過去も、そのうえアレンのプライベートすらも、ほとんど描かれずじまいだというのは、どういう意図だったのだろうか?

でもって、ジブリのお約束・高所とかワルモノとか、女の子の危険区域突破とかだけはチラチラ見え隠れするのが、かえってウザかったりするのだ、わたしは。
ジブリネタなんて入れなくたって、これはこれでちゃんとしてるから、そんなことしなくたっていいのになぁ。





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最終更新日  2006年08月09日 20時02分59秒
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