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テーマ:ザ・同人ライフ(839)
カテゴリ:同人誌
「同人誌と表現を考えるシンポジウム」の観覧に行ってきました。
シンポジウムの詳細は、あちこちのブログにレポートが載ると思うので、あくまで感想を。 こことか こんなとこも まだイッパイあると思う。 池袋の構内では、そんな気配などほとんど無かったのに、会場近くの公園までたどり着くと、ちらりほらりとそんな感じの若者が。まだ半分ほどの入場状態でしたが、あっという間に会場は満員御礼に。二階も解放していましたが、立ち見の人も居た模様。 盛況で良かったぁ。これだけの人々が、この問題について興味があり、考えているのだと言うことを、世間に対してアピールするチャンスなのですから、できる限り盛り上がって欲しかったのです。 テーマは基本的に成人指定表現について、です。最も隙ができやすい場所であるということもあって、規制・自粛・自己自浄などによって監視され、決して野放し状態ではないと言うことを、詳しくきっちりアピール。 同人誌といえども、デステニー(やりたい放題)では無いのだと。 自主制作のゲームソフトを「無審査ソフト」と呼ぶのは、日本語的にどうも引っかかるという意見がありました。 だったらいっそ「無添加ソフト」「天然ソフト」って言うのはどうだろう。冗談ですが。 同人誌書店の代表として、とらのあなさん・メロンブックスさんが参加していましたが、色合いがパッキリと異なっていて面白かったなぁ。 とらさんの会話には漢字が多そう。メロンさんはカタカナが多そう。 とらさんは業務的でそつなく大人な言葉でまとめ、簡単明瞭な庶民派で行くメロンさん。聴衆には「メロンはわかりやすいな」と好意的なコメントが聞こえていましたが、とらさんのビジネスライクな態度にも、なかなか頼りがいのある印象も受けました。 前半はこんな感じで現状の自主審査・自主規制について。 1991年の時からずっと、コミケのチェックは厳しいのだ、とか。幕張追放は痛かったものなー。あの後にすぐ、TRC超長蛇一般参加列事件とかもあったし。(平和島を越えるほどの一般の並びができた)大変だったなぁ・・・。 が、あの事件の際はパネラーのおっしゃる通り、女性向けジャンルにとっては「対岸の火事」という見方をしていて、そんな大事になっているなんて、全く知らずにのほほんとしていたのも確かでした。 こういうところは、まったくもって猛省しないとなぁ・・・。 18禁の修正についての、きっぱりとした説明があり、若い方にはちょっと刺激的な一場面も。あー、医学的な用語としてしか、もうこの脳味噌は反応しませんな、とほほ。まぁいいや。 1991年の時に、画面の1/3ぐらいが修正で真っ白になっていた成人向けも、今はスパゲティサイズぐらいの、ゆるーい修正しか入らない商業誌業界・・・大丈夫なのか? そういう点では、同人誌・それもコミケに出品されている冊子の方が、きちんと修正入っています。2.3点ほど見れば、そんなことすぐにわかる。 基本的に同人誌は「売上げを競わないでいい」場所なので、刺激を煽る必要はほとんど無いはずなんだからなぁ。 男性向けはそうやって長い間、修正のあれこれに知恵を絞り、工夫して、かつ規制を意識してきた歴史があるので、理論武装もできているのですが。 最近の商業誌でかなり解放されてきた、女性向けの表現に過剰なところが現れ始めている、という話になりました。 女性作家が描いている男性向け創作に、修正追加の要請が入るのはわかるけど、やおい+BL系で入ることがあったとわ!!時代は変わるとはいえ、びっくりだ。 男性作家は「あ、判りました。なおします」と快諾してくれるけど、女性作家は意義を申し立ててくる事が多い、と話していたけど。 それはそうだろうな、と。 男性作家は経験則からも、もしかしたら、コレ怒られるかな?でも、これぐらいなら大丈夫かな?と考えながら描いていると思うけど、女性作家にとって修正依頼はまさに「晴天の霹靂」だろうから。 自分の子供(この場合は本と作品)を護らなきゃ!ととっさに考えてしまうと思う。特に商業誌を見て「これぐらい過激に描かないとイケナイのね!」って考えた時は、そうだろうなと。見本のあるなしって、本当に違うよ・・・。 まだ今のところ一度も、BL系で有害指定を受けた所を、寡聞にして知らないのですが、無い、よねぇ。あって欲しくはないけど、もしそんな事態が起きたとしたら、女性作家はその表現を、無理には越えようとしないと思う。(越えちゃう事はあっても) グループを作り、ルールを守り、平和を保ち、協調するのが美徳であるという観念は、幼児の頃から性差としてあるんだそうな。 まぁ・・・たまには外れてる個体もあるんだけどね。ここに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月20日 02時45分45秒
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