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いまでもちょっと自慢なのだけど、
仕事で、とても良いメンバーに恵まれた一時期がある。 一人一人が、それぞれ自分のテーマを夢中で追いかけて紙面をつくった。 降版すると、みんなで乾杯し、語り合った。 議論もしたし、怒られもしたけど、一人一人が夢中で仕事に打ち込んでいたせいか、 人間関係で変にもつれるようなこともなくて、とても仲が良く、とにかく、熱かった。 全国ニュースも連発し、小さな支局が社長賞も取った。 当時、デスクが37歳。私たちはみんな20代、30代。 ちょっと体育会のノリだったかも。 なにかの奇跡のようだった2年間が過ぎ、それぞれ、全国各地へ、 特派員で海外へとちりぢりになった。 その彼らと、10年ぶりに集まった。 それぞれ10歳ずつ年をとったわたしたち、当時の年を言い合い、 「え、○○さん、そんなに若かったの?」 と笑い合った。 カラオケでは赴任地の演歌や当時の流行歌を歌った。 つきない思い出話に花が咲いた。 涙が出そうなほど懐かしく、うれしい時間だった。 当時のデスクは、 「みんなの書いた原稿は、1本残らず、よーく覚えているよ。 毎日、ほんっとに楽しみだったもん。 だれにもできない、おもしろい紙面だったとおもうよ」 といった。 そうなのだ。 幸福な再会は、きっと、「いい仕事したなあ」という思いを共有しているから。 大人の友情は、思い出に残る仕事がつくる。 仕事仲間はタッグチーム。 なにかのめぐりあわせで出会った人との出会いを 良いものにするには、共にいい仕事をすることだ。 職場の仲間と、取材先の人と、筆者の先生と、編集者の人と、 精一杯、いい仕事をしよう、とおもった。 【今日のツボ】大人の友情は、思い出に残る仕事がつくる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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