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沢木遥の「幸せ力をつける練習日記」

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2005.04.15
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ベビーシッター料金についての拙日記に、たくさんのコメントを
ありがとうございました。

私は毎週忙しい日というのがだいたい決まっているので、
定期的に保育園のお迎えから夜12時まで頼んでいるのですが、
こんな時間に二人分、保育園のお迎え~シッティングを頼むと、
これは、はっきりいって安くはありません。

でも、それはお仕事をするうえでの必要経費であるし、
高いなりの期待(サービス、保障、なにがしかの安心など)もあるので、
しかたないかなあと思います。
日本は人件費が世界一高い、という事情もありますし。

あと、会社からベビーシッター補助がもらえるところは
協会に所属する企業形態のところなので、いきおい、
大手に頼らざるを得ないとうのもあり。

実際来てくださるシッターさんはみなさん良いかたばかりで、
私も安心して子供をお任せすることができました。
それは本当にありがたかったと思います。

なので、これまでとくに疑問を感じることなかったんですが、
自分の感覚では、支払っている6、7割、せめて半分くらいは、
実際に子供を世話してくれるシッターさんの手にわたっていると思っていたんですね。

それが、伺ったシッターの時給は、3分の1……。

2個所バラバラの保育園へのお迎え、着替え、おやつにお風呂、
おしめかえに歯磨きに寝かしつけ……。抱っこもせがみますし、
わがままを言うこともあります。
重労働なうえに、深夜勤務です。
自分より年上の、時には保育のベテランの人を、
そんな値段でお願いしていたのかと思うと、
シッター会社に憤ったという以上に、
もうしわけない気持ちでいっぱいになりました。

それで、いきおいあまって、前の日記では、
派遣、という業務形態にまで疑問の目を向けてしまったというわけです。

でもそれは、われながら、いささか極端でしたね(^^;。。。

ただ、このできごとは、世の中の儲けのしくみみたいなものを
ちょっと考えさせてくれる良いきっかけにもなりました。

ちょうどいいのでベビーシッター派遣会社を例にとりますと、
ベビーシッターあっての派遣会社であり、一番大事な「生」の部分はシッターさんが
やっているわけですが、その上にたくさんの人が乗っかっています。

おそらく、シッターさんよりは、シッター会社の社員の人のほうが
お給料は高いでしょう。そしてそこの社員よりも社長の方がもらっているでしょう。

もっといえば、会社を経営するよりは、会社そのものを売ったり買ったりするほうが儲かる
かもしれませんし、さらにいえば、そういう人たちにお金を貸す仕事や
株公開ビジネスみたいなのほうが、もっと儲かるのかもしれません。

実際の現場が、シッターさんと子供とすると、どんどんそこから離れて、
その構造の上に行くほどお金がたくさん集まる仕組みになっていて、
だから、ほりえもんさんなんかは、雇われるより雇う立場になるほうが儲かるんだから、
会社を作ればいい、と薦めています(しかし、そういうの、ライブドアの社員は
どう思って聞いてるんだろうナ??)。

それは、いい悪いではなく、資本主義という仕組みなんですよね。

そしてこのしくみのなかでは、お金を動かすということは、人を動かすということであり、
お金と同時に権力もくっついてくる。

とはいえ、じゃあその構造の上のほうへいけば幸せになれるのか?
というと、またそれは、ゼンゼンちがう話なんだと思います。

くらたまさんが、

「『女は金についてくる』っていう人がいるけど、それは金についてくる女が
ついてくるだけなのよ。すべての女じゃない。少なくとも過半数じゃないね」

と喝破していたけれど、その伝でいけば、『お金で買えないものはない』んじゃなくて、
『お金で買えるものが、お金で買える』っていうことなのでしょう。
『権力で動かせるものが、権力で動かせる』とか。

やっぱり、いくらお金を出しても、権力を使っても、手に入らないもののほうが
人生には多くて、大切なものほど、そうだったりして。

なので、自分はどう生きるか、自分はなにをするのが好きなのかを考えて、

自分の好きなことが、そのしくみのなかでは大きなお金を稼げるポジションじゃなくても、
それでいいんじゃないかな、と思います。
実際に子供と触れ合えるシッターさんがお仕事としては一番楽しいのかもしれませんし。
好みの問題ですね。

ただ、やはり、こういう構造が世の中に存在するということも、頭にいれといたほうがいい、
というのもこれあり。

お金のあるところには権力があるということは、つまり、
権力を持っている雇い主が私たちの賃金を決めるので、
私たちの賃金の多寡は雇い主に握られています。そして、
私たちの雇い主の利益は、ある意味で私たちが損をしたほうが増えます。
とはいえ、会社に利益が出ていないことには私たちの賃金も出ません。

なので、そのなかで働く側は、割り切って働きつつも、
つねにきびしく見る姿勢はあったほうがいいと思います。

おかしいと思ったら、今の世の中、反乱する方法は、案外、いろいろあるもので。

私のシッターさんのようにお客さんと直接契約してしまうというのもそのひとつだし、

もっと条件のいい派遣会社に移ってもいい。
そのためにつねに自分を磨いておくというのはとてもいいと思います。
いっそ自分がより良い会社を立ち上げる、というのもいいかも。

あと、一人一人は弱い立場でも、まとまれば強くなるというのは、
近代の発明です。古くは一揆や労働争議、最近なら組合とか。

今後、フリーの形で働く人が増えてくれば、ドイツなどのような、
広い同業者による組合のようなものもできてくるのではないでしょうか。

日ごろから意識して、横のつながり、ネットワークをつくっておくというのも、
いざというとき自分を守ってくれる弁になってくれそうです。
ブログの広がりなんかにも期待です。
(つづく)





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Last updated  2005.04.15 15:18:30
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