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その手にはのるもんかー、と思いながらまた買っちゃいました、「anan」。
「そろそろ本気で SEXYな女」 だって。 思いっきりタイトルに既視感を感じたんだけど、松嶋菜々子ちゃんの目に吸い寄せられてしまいました。 ●「悪口」に惹き付けられる 今号で面白かったのは、岩井志麻子さんのコラム、「オトコ上手」。 HPのことを語ってるけど、これはブログのことなんじゃないかな。 岩井さんは、「悪口」を書いているものに惹きつけられるといいます。 「それも論理的な批判や冷静な苦言ではなく、 攻撃的で私怨に満ちた悪口中心のもの」 「好きなもの好きな人について語れば、 無論その人の性格や嗜好や日々や垣間見えるが、 痛々しく、あからさまにはならない。 なのに、嫌いなものや人について語らせれば、 あまりにも生々しくその人自身を語ってしまう」 人の容姿を蔑むのは、自分が強いコンプレックスを抱えているんじゃないか、 特定の職業の人に執着して馬鹿よばわりは、本人がその職業につきたかったからじゃないか……と。 たしかになあるかもなー、と思いました。 ●好き? 嫌い? 少し前に読んだ心理学の本に、 人は、自分にある資質で、自分が良いなあと思っている部分を持っている人に好感を持つ。 逆に、自分にある資質で、自分でも無意識に嫌だなあと思っている部分を 表出している人を不快に思う(いわゆるシャドウってやつですね) というようなことが書いてありましたっけ。 好き、嫌いって、奥が深いですね。 岩井さんが書かれているように、 「好き」よりも、「嫌い」のほうがあからさまにその人を語るというのは、よく感じます。 赤ちゃんは、「好き」よりも、「イヤ」を先に覚えますし、強く激しく訴えます。 人間が生き延びるために備わっている機能、と聞いたことがありますが、 人にとって、「好き」の感情よりは、「嫌い」の感情ほうが本能に近いところに あるのかもしれません。 恋愛にたとえて恐縮だけど、 女性は、付き合っている人、好きな人のことを、 「私、この人のこと、ほんとうに好きなのかな?」 としばしば迷いますが、最初から嫌いと思っている人を、 「私、この人のこと、ほんとうに嫌いなのかな?」 と、迷うことってあんまりないように思います (このへんは個人差があるところですが^^)。 ●嫌いなことは、なに? 私も、よくいろんなところで、「好きなことをしよう!」とか 書いたり話したりしているけれど、 じつは、「好きなこと」って、あいまいなものかもしれません。 人間は好奇心の動物なので、たいていのことを 「おもしろい」「楽しい」と感じる資質があるし、 だれかが好んでやっていることにはそれが何であっても、 なにかしらの喜びはあるもの。 また、「好き」、という気持ちは、案外、世の中の価値観などの流行にも左右されます。 でも、「嫌い」には、もっとパワーがある。 誰がなんといおうと、嫌いは嫌い、みたいな。 でも、大人になるにしたがって、私たちは、「嫌い」を上手に隠すことがうまくなる。 赤ちゃんのように「うわーん、やだー」と泣くこともなく、 そっとよけておく、とか。見ないようにする、とか。 けれどそれは、岩井さんがいうように、 コンプレックスの裏返しなのかもしれないし、 あるいは、自分のなかにあるなにかのシャドウなのかもしれないし、 もしかして、心や人生を守るカナリアのような役目をしているのかもしれない。 好きなことを見つけたいなら、自分を知りたいなら、 まず、自分が何が嫌いなのかに 正直に向き合ったほういいのかもしれません。 そして、嫌い、と思ったら、その理由はなぜなのかを一生懸命考える。 「そろそろ本気で、『嫌い』に向き合おう」 (なんだか、ananのもじりみたい?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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