自分はだれで、何をしたいのか
人事の季節が始まった。自分の希望やら業務達成度やらを紙に書いて上司に出し、それをもとに個人面談があった。希望を言っても、その通りの部署に配属されるわけではないので、形式的で、あまり意味がないという説も根強い。「行きたい部署」→「とくになし」なんて書いてしまうひともいるけれど、どうせならちゃんと書いたほうがいいし、話を聞いてくれるっていうんだから、ちゃんとお話しした方がいい、というのが、わたしの主義。なにがチャンスにつながるか分からないのだし、つながらなくたって、自分の志望を他人の前でアウトプットすることは、自分や人生を見直すとても良い機会になる。1,自分の得意とすることと今の部署でやりたいこと2,将来経験してみたい職場とそこでやりたいこと3,自分なりの長期ビジョンおおまかにこんな流れでお話しした。希望と実際起こることの整合性なんかとれていなくたっていい。人生なんて予定通りはいかないものだし、人は気が変わるもの。翌年はちがうことを言っているかもしれないし、この会社にだって、いつまでいるか分からないし。ただ、機会があるごとに、そのときそのときの気持ちをしっかり見つめ、自分のたどってきた道を大切に思い、夢を見続けることだとおもう。「面接で言わなくてはいけないのは2つ。自己紹介と志望動機」(『面接の達人』より)思えば、面接って、入社試験だけじゃなかった。社会に出てからも、何度も何度も、ある。こんなふうにきちんと「面談」の形をとったものもあれば、非公式の飲み会、ちょっとした会合、交流会、同窓会……、なにげない出会いが、思いがけず、なにかにつながっていくこともある。チャンスは、面接に似ているのかもしれない。自己紹介と、志望動機。わたしはどんな人で、どんな経験をしてきて、どんな特技があるのか。なにをしたいのか、なにができるのか。そして、チャンスはふいに、アポなしでやってくるもの。チャンスの神様に自己紹介できるように、準備しておこう。【今日のツボ】自分はだれで、何をしたいのか。いつもよく考えて練っておこう。