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カテゴリ:ニュース
お帰りなさい 無事で何よりでした!! 【ケープカナベラル(米フロリダ州)9日=サンケイスポーツ特電】野口聡一さん(40)ら7人が搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー」は9日午前5時11分(日本時間午後9時11分)、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地に着陸した。打ち上げ時には断熱材が脱落し、飛行中にも機体の損傷が次々と発覚。2003年のコロンビア空中分解事故以来、2年ぶりの再開飛行は無事帰還にこぎつけたものの、次回以降に大きな課題を残した。〔写真右:野口さんが搭乗するディスカバリーはカリフォルニア州エドワーズ空軍基地に無事着陸=9日(AP)。同下:3度の宇宙遊泳をこなし、無事帰還した野口聡一さん(右端)らディスカバリーの乗員=NASAテレビ・共同〕 ◇ 「ドーン!」という衝撃波が、夜明け前のカリフォルニアの砂漠に響き渡る。野口さんら7人の無事を知らせる爆音だった。地上の管制センターが「ベストフライトでした」と連絡を入れると、アイリーン・コリンズ船長(48)が「みなさんのサポートに感謝します」と応え、ディスカバリーは不安と期待が交錯した2週間の飛行を締めくくった。 当初予定されていた当地の米航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターへの着陸は、天候不良のため断念。宇宙滞在期限は燃料電池の寿命などから10日までとされ、NASAは天候のいいエドワーズに着陸地を変更した。 ディスカバリーは着陸の1時間前にエンジンを噴射して軌道を離脱し、30分後、高度120キロで大気圏へ突入。午前5時すぎに上空に姿を見せると、猛スピードで高度を下げて数分で着陸し、基地内にあるNASA施設の職員らは一斉に拍手を送った。 しかし、2003年のコロンビア号空中分解事故以来の飛行はトラブル続き。まず外部燃料タンクの残量センサーの異常で、打ち上げが2週間延期に。打ち上げ時にはタンクの断熱材が落下し、飛行中にも機体に相次いで傷が見つかった。 NASAのポール・ヒル飛行主任は「大成功」と評価したが、同時に今回発覚した諸問題の解決まで打ち上げを凍結した。次号機「アトランティス」は9月打ち上げを目指しているが、難しいとの見方が強い。 そんな中で、野口さんは7月26日の打ち上げから14泊15日の飛行中、3回の船外活動をすべてこなした。耐熱タイルの修復試験や宇宙ステーションの機器交換、物資補給に当たって存在感を発揮。高校時代に描いたシャトル搭乗の夢をついに果たした。 ★母校も祝福 野口さんの母校、神奈川県茅ケ崎市の浜須賀中学校には市民や支援者約500人が集まった。体育館に設置された大型スクリーンにシャトルの無事着陸する映像が映ると、場内は「やったー」「おめでとう」と大騒ぎ。3年生のときの担任だった真壁正さん(54)は「着陸前の10分間は本当に緊張した。本当によくやってくれた」と涙ぐみ、同級生だった伊東愛さん(40)も「感動を与えてくれてありがとう」と興奮していた。 ◆シャトルに2回搭乗した宇宙飛行士、毛利衛さん 「再開1号を飾るにふさわしい素晴らしいミッションでした。クルーの皆さんの健闘に敬意を表します。野口宇宙飛行士の活躍も見事でした。夢を実現していくことの素晴らしさを、あらためて感じています」 ★BS blog Ranking お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.10 07:17:17
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