「体の相性」を左右するのは、テクニックや精神的なムード。身体的な特徴だけに一喜一憂しない方がいいだろう 画像提供/ PIXTA
男女関係で大切なのは笑いのツボや金銭感覚など様々な「相性」。とりわけ無視できないのが「体の相性」だ。時には破局や離婚の原因になってしまうケースもあり、恋愛や結婚生活において重要な要素のひとつといえる。
でも、「体の相性」は“いざその時”を迎えてみないとわからないもの。できれば見極められれば…と思うが、何かチェックポイントのようなものはないだろうか? 『女医が教えるオンナの体のウソホント』の監修を務めた婦人科専門医の成城松村クリニック院長・松村圭子先生に質問をぶつけてみた。
「そもそも体の相性は、性器のサイズや形といった身体的な特徴だけでは決まりません。行為における一連の流れやテンポ、欲望の頻度といった様々な要素で決まるもの。外見から見極められるポイントは、“体の肉付きが好みに合うかどうか”程度でしょう。いわゆる“抱き心地”なら判断できるかもしれませんが、せいぜいそのくらい。たとえば性器のサイズひとつとっても、身長などの外見からは判断できませんよ」(松村先生・以下同)
ちなみに巷でよく聞く「鼻の大きい男性は性器も大きい」という都市伝説にも医学的な根拠はないそうだ。やはり「体の相性」を事前にチェックするのは不可能なのか…。
「ただ、女性の“締まり”は、下半身の筋力と関連性がある足首の引き締まり具合からある程度見分けることができます。『相性』とは異なるかもしれませんが、男性側からするとひとつの指標になるかもしれませんね。ちなみに、腟は出産時に赤ちゃんの頭が通るほど伸縮自在な箇所。性的快感を得ると、入り口が締まって、奥が広がる“バルーン現象”が起こります」
つまり、行為に及んだとき、女性が満足するかどうかを知るために参考なるかも…ということ。ただし、松村先生はこう釘を刺す。
「体の相性は、どこをどうされたら気持ちいいのか、喜ぶのかをお互いに知って作り上げていくもの。数回のセックスで判断できるほど単純ではないと思います」
結局は、相手のことを思いやる行為が「体の相性」を向上させていく秘訣といえそうだ。…男性は、女性の足首ばかり見ないように!
(中道薫/ノオト)