カテゴリ:栄養学・健康論
ウッディ・アレンは、自分の映画の中で神経質な人を魅力的に描いてきた。神経科学の世界では、神経質なことはあまり良くないことが多いようだ。 スピカのおはなしえほん 31のんびりやまのひげはちぎつね/木暮正夫/柿本幸造【後払いOK】【1000円以上送料無料】 神経質な性格な人は、不安や心配を抱えやすく、うつになる可能性がある。ささいなジレンマを大きな脅威や挫折としてとらえ、気分が変わりやすい双極性障害になりやすく、怒りや恐怖、不安や嫉妬など否定的な感情に陥りやすい。新たな研究によると、のんびりした人のほうが神経症的な人よりも記憶力が良いということがわかった。 私、目茶目茶 のんびりしてますよう。記憶力は映像の方が得意ですが。言葉も短いのなら幼児期にまでさかのぼれます。 ニューヨークのマウント・サイナイ・アイカーン医科大学の研究者が、イギリスやスイスの研究者と共同で研究論文を発表した。彼らの目的は、人の人格と脳の柔軟性の関係、つまり新たなことにうまく適応するために脳が変わることのできる能力、脳がより賢く成長できる能力についての調査で、まずは神経質な人に注目した。 一般的に神経質な人はなんでも物事を面倒にとらえてしまう。その性質については知られているが、それがどんな影響を及ぼすのか、メカニズムについてはまだわかっていない。 40人の成人に記憶テストをやってもらい、そのときの脳の活動をMRIで調べた。パソコンのスクリーンに出てくる連続した文字を見て、前に出てきた連続文字と一致している文字を答えるテストだ。それから、NEO PI-Rという心理テストをしてもらい、神経質性、外向性、新たな経験に対する許容度、同調性、誠実度など、5つのおもな人格タイプを調べた。 おもしろいことに、神経質な傾向が高い人ほど記憶テストの成績が良くなかったことがわかった。なんでも心配する傾向が強いことが理由ではないかという。誠実度の高い人は成績が良く、しかも早く完了することができた。MRIでは神経質な人は、ほかのタイプの人よりも神経の連結が遅いという結果が出た。 あらゆるネガティブな結果をあれこれ予測して心配する神経質的傾向は、防衛本能として用心するための最良の方法のように思えるが、実際はいろいろ気にやむ性分が、頭の動きを鈍くしている可能性がある。あまり気にすることなく、すぐに課題にとりかかることができる人のほうが反応が速いのだ。 昔は、心臓疾患、肺疾患、高血圧、関節炎などさまざなな健康問題と神経質気質は結びつけられていたが、最近の研究から、外向的で誠実性のある人、さらにのんびりした人のほうが神経質な人より、より健康的だということがわかっている。 神経質な人は、概して重いストレスや不安と結びつきやすく、これがストレスホルモンコルチゾールの値を上げてしまう。コルチゾールの量が多いと、認識機能を損ない、染色体の末端にあるテロメアを縮小させてしまう可能性があり、慢性疾患の危険が増す。さらにストレスは免疫機能に悪影響を与えることもある。 神経質気質は、これまでセラピストに話すようなことではなかったかもしれないが、昨今の進んだ研究では、これを健康障害と関連づけていて、記憶力のためにもなんとか改善しなくてはいけないものなのかもしれない。 via:medicaldaily・原文翻訳:konohazuku 良く人から無神経と呼ばれるパルモに死角はないぜ。とか思ったのだが、ADHDが邪魔をしてくれるおかげで短期記憶力はほぼ皆無。だがそのおかげで嫌なこともすぐに忘れられるのでまあ一長一短か。 ▼あわせて読みたい 空腹状態だと記憶力が向上する。ハエの実験で発見(東京都医学総合研究所) コンピューター上にファイルを保存するだけでも記憶力が上がることが判明(米研究) 「教科書に落書き」や「いたずら書き」に集中力と記憶力を上げる効果 音に敏感な人ほど想像力豊かである可能性が示唆される(米研究) 付き合いの長いカップルは”共有記憶”で記憶力が向上することが判明(豪研究) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.08.09 12:50:49
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