支持者前に“勝利”アピール、トランプ氏未明に演説
アメリカ大統領選、現地の状況です。ワシントン・岩田支局長の報告です。
最終的な結果はまだ出ていないわけですが、トランプ大統領は1時間半ほど前にホワイトハウスで支持者を前に演説し、事実上の勝利を主張しました。
「我々は勝利に向け準備をしてきたが、率直に言ってこの選挙には勝った。考える限り、我々はもう勝利している。だから皆さんにお礼を言いたい」(アメリカ トランプ大統領)
トランプ氏は、まだ最終的な開票結果が出ていないものの、激戦とされてきた南部ノースカロライナ州や東部ペンシルベニア州、中西部ミシガン州でのここまでの開票状況を受けて「勝ったと思う」と主張。まだ開票が進んでいない郵便投票の結果を足しても、バイデン氏は「追いつくことは不可能だろう」などと強調しました。トランプ氏はさらに、最高裁判所に対し今後の開票作業を止めるよう求める考えを明らかにしています。
Q.トランプ氏は、あくまでも開票を止めるようにと言ったようですが、郵便投票、相当数今回あるわけですから、それを無下にしてということはないと考えていいのですか?
民主主義の根幹である選挙制度について、有権者がルールに則って一票を投じた後に、自分自身も候補者でもある大統領がそのルールはおかしいから認めない、と、裁判に訴えると言い出すのは、前代未聞です。一人一人の有権者の票を最後まで正確に数えて、どちらが勝者なのかを決めなければ、大統領の正統性にも疑問符が付くことになります。トランプ氏が本当に裁判に訴えるのであれば、アメリカ社会に大きな混乱が起こるのは、間違いありません。(04日17:49)