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カテゴリ:明日香のこと
実は、明日香は割とおとなしい子である(と思う)。
今まで何度も血液検査のための採血をしたけれど、 「注射、イヤだ~~~~~!!!!!!」 と号泣しながら、針が刺さっている腕は決して動かさない明日香… 我が子ながら、おりこうだな~と思っていた。
食いしん坊だし、たくましいけど、性格は慎重。例えるなら…「石橋を100回たたいた挙げ句に、渡らない」タイプ? で、新しいことには抵抗を感じるけれど、聞き分けはいいので、前もって説明してやれば、納得して頑張れる子なんだ…
と思っていた。
手術前にCTを撮らなければならなかったのだが、血液検査も超音波検査も先生や看護師さん達を手こずらせることがなかったので、先生は
「明日香ちゃんはじっと出来る子だから、眠り薬なしでCT撮れると思いますよ。暴れる子には眠り薬を使うんだけど、眠り薬のせいでムニャムニャと酔っ払いのように動いてしまうことがあるので、じっと出来る子ならむしろ使わない方がきれいに撮れるんです」
とおっしゃった。確かに、明日香は前もって説明しておけば理解できる子。「大きなCTの機械を怖がるようなら、お母さんもプロテクターを着けて(CTは被爆するから)、側についてもらってもいいですよ」と言われたので、私も
「全然余裕~♪」
とゆったり構えていた。主治医の先生は二人いて、もう一人の先生は「薬使わなくて大丈夫?」と聞いてきたが、「大丈夫です!」と私は自信満々で答えた。
ところが、点滴の針を押さえている粘着テープを貼り替えられたり、採血されたり、採尿パックをアソコに貼られたり、私に押さえつけられて粉薬を飲まされたり、と連日号泣しまくっていた明日香は、こちらの思惑通りにおとなしくはしてくれなかった…
「お腹の写真を、大きいカメラで撮ってもらおうね~、ハイ、チーズ、カシャッ! ってな感じで♪ かわいく撮ってくれるといいね~♪」
などと前日から明日香を洗脳(?)していたにもかかわらず、明日香はCTの機械に入るどころか、私にすごい力でしがみついて、はがしても、はがしても、はがせなかった。
「やっぱり無理」ということで、CT撮影の順番を後回しにされ、薬を飲ませるために病棟に返されてしまった…。
大号泣して疲れた明日香は、薬が処方されて病棟に上がってくるまでの間に病室で寝てしまいそうになり、「ここで中途半端に寝られてたまるか!」と腹で考えている鬼母(私)に 「ねえねえ、明日香ちゃん!」 と用もないのに話しかけられ、明日香は大変不愉快そうな顔をしていた(意地の悪い私は、ちょっとおもしろかった)。
さて、薬は念には念を押して、という感じで座薬とシロップと二種類出されていた。座薬の方は押さえつけて看護師さんが入れ、シロップの方は私がスポイドで口に流し込んだ(半分くらいはこぼれてしまったが)。
もうヘロヘロ~に疲れていた明日香は、あっという間に眠ってしまい、CT撮影はあっけなく終了した。
しかし、夕方の変な時間に薬を使って爆睡してしまったため、明日香は夜眠れなくなり、
「ぎゃーーーーーーーーー!」
と大声で叫びはじめ、私は本気でキレてしまった
同室には赤ちゃんと妊婦ママがいるので、プレイルームまで激怒しながら連れだし、こっぴどく明日香を叱っていたら、看護師さんが心配して出てきてしまった。(恥)
明日香は、怒っている私を怖がってよけいに泣くので、そりゃもう大泣きである…
私は学んだ。
人生経験を積んで心がすさんでしまった我が子を、みくびってはならないと。
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