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カテゴリ:明日香のこと
術後一日目から「ごはん!」と泣いていた明日香なので、万が一の場合に備えて準備してあった酸素吸入器(?)やらの機械は、「必要なし」ということで早々と片付けられてしまった。
子供だから、泣きまくって暴れるだろうな~という私の予想は裏切られ(?)、腹部を帯のようなものでベッドに縛り付けられていても、時折「ごはん~」「起きる~」と泣くものの、明日香はあまり動くこともなく、ベッドに横になっていた。
術後の明日香の体には、管やら線やらがいっぱいついていた。 1. おしっこの管 (おしっこの量をはかるため、尿道に管を挿入されてた) 2. 脈拍、呼吸数、血圧をはかる線 (胸にシールで線をぺたぺた貼り付け、モニターにつながれていた) 3. 酸素をはかる線 (指先に付けて、酸素がどの程度行き渡っているかはかる) 4. 点滴 (水分、糖分、塩分、アミノ酸などを補給し、諸々の薬もここから入れる) 5. ドレーン (術部の横に管を入れ、体液や血液を直接排出する) 7. 鼻に入っている管 (胃に胆汁、胃液、血液などがたまるので、胃に管を入れ、鼻を通して外に排出する)
私が一番感心したのは、「6.ドレーン」であった。管を通って、腹の中から直接体液や血液が出てくるなんて、この方法を考えた人はすごいなー! 初めて試してみた人もすごいなー! と本気で思った。
私が一番動揺したのは、「7.鼻に入った管」であった。術後すぐは胆汁が出てきていたが、これが緑色だったのにびっくり。(え、常識?!)
そして、手術の時の古い血液も出てくるらしいのだが、なんだか真っ黒でびっくり。(血液は時間がたつと黒くなりますよね)
で、胃の中に血液がたまってくると吐き気をもよおすので、患者が吐き気を訴えると、看護師さんが管の先から注射器のようなものでキューッと引いてくれる。
明日香もどうやら吐き気があったらしく、夜中に大声で泣き出したので、ナースコールして胃の中のものを引きあげてもらった。引いてもらうとすっきりするのかスーッと寝てしまうのだが、何回かそれを繰り返したので、看護師さんが主治医の先生に連絡をしてくれたらしい。
夜中の12時半頃、主治医の先生が部屋にやって来たので
「先生、今日は当直ですか?」
と聞いてみると、
「いや、そうじゃないんだけど…」
という答え。(後から看護師さんに聞くと、重症の子供がNICUにいたので、何人もの先生が残っていたんだとか。小児科医って大変ですね~)
先生は
「胃に新しい出血(赤い)があるようなので、胃が荒れているみたいですね。術後のストレスでしょう。胃薬を点滴から入れましょう」
とおっしゃっていた。
次の日、もう一人の主治医の先生が部屋にやってきて、
「ストレスがあるようには見えなかったんだけどな~~」
と、つぶやいていた。
ええ、私にも明日香のストレスがたまっているようには見えませんでした…
二歳なのに、ストレスで胃から血が出ているなんて、かわいそうだなあと思ったのであった。
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