東北大地震発生に伴う福島原発の事故が起こってから1週間経ちました。新聞やテレビ報道によりますと自衛隊や東京都の消防警察、東電の関連会社などが総力を挙げて対応し、どうやらなんとかなりそうな雰囲気になってきたようです。
放射能の危険に身をさらしながら困難な作業に立ち向かって下さっている方々に本当に感謝申し上げます。いつの時代も大きな事態になったときに実際に立ち向かってくださるのはこうした現場の方々で、周りは騒ぐだけだなと痛感します。
もともとここまで事態が大きくなったのは、安全神話に自分自身も騙されて万一の時の安全対策が用意されていなかったことにあるのでしょう。今更何を言っても仕方がありませんので、これを教訓としてあり得ないことが起きた時どうするかの対策を立てることが重要ですね。
これを機に原発廃止の声が上がるでしょう。しかし本当に廃止出来るとは考えられません。今の計画停電を未来永劫続け、工場の生産を中止出来るとはとても出来ないことですから。どんなに自然エネルギーへの転換を図っても、それだけの電力を代替することは不可能でしょう。
とはいっても、我々も今までの便利な電化生活を見直す必要がありますね。特に街中のネオンサインやライトアップは無駄な電力だと思います。ただこれを消せば町の活気は失われる気がします。たとえば東京タワーのライトアップなど、これを無駄な電力と考えるか必要な電力と考えるか考え方が分かれるのでしょうね。こう考えるとやはり電力需要は増えこそすれ減らすことは難しそうです。
今回の事故で驚いたのは防護服の性能です。自衛隊が使用している防護服がまさかガンマ線が防げないとは思いませんでした。ないよりましの防護服を着て作業してくださった方々に本当に感謝しなければなりません。しかもその防護服が東電にどれだけ用意したあったのでしょうか。こうした多くの反省点があると思います。
電力は国家の基幹です。それを東電という民間会社に任せてきたのは、自民党です。今、官首相がかなり非難されていますが、こうした体質を作り上げてきたのは自民党というよりも我々国民、皆ですね。
自衛隊は国を守るものであり、今回の事故はまさに国の危機です。まかり間違えば世界に汚染をまき散らすものです。国土の一部を半永久的に失いかねないものでした。こうした事態に対応するために国はどうすべきなのか、政治家を標榜する方々には我々以上にしっかり考えておいてほしいものです。結論はわかりきっていると思うのですが。
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