市販のバラの造花はとても良くできています。これをクレイ細工で作るとなると、かなり大変そうです。でもこの花を永く飾っておく気になれません。それは何故なのかなとずーっと思っていました。
それがやっとわかった気がします。一輪一輪の造花を見るととても精巧にできていてきれいなのですが、どの花も同じ形、同じ大きさなのです。それが不自然なのです。
自然に咲いた花は、同じように見えても少しづつ開き加減や大きさが違っています。それでたくさんのバラ全体を自然に見られるのです。
花弁の開き方もそれぞれ違います。それで改めて過去の写真から、ミニバラの開き始めの花芯の様子を見てみました。
アテナコルダナ
グラウンブルー
リディアコルダナやや上
新スパイシー
ミラーナ
バラの品種が違えば、姿が違うのは当然ですが、それにしても色々な咲き方をしているものです。市販のバラの造花は高芯剣弁咲きで色は違っても同じ姿です。機械で作るからなんでしょうね。
こうした中心部の違いを参考にして、今作っているクレイ細工のバラの中心部を少しづつ変えて作って見ています。色はすべて白で、中心部の違いだけで印象が変わるか、検証です。といっても、実物どおりに作るのは難しい場合もありますので、印象を似せられればいいかなと思っています。
こうした様々な姿の中心部を、紙粘土で作りって表現する工夫をするだけでも、頭の体操にはなっています。今日も2輪作ったのですが、まだ他に方法が無いか明日も考えて試してみるつもりです。形が変われば色を変えなくても素敵にアレンジ出来るか、それもこれからの楽しみの一つです。