NHKで放送中のとと姉ちゃんを毎日録画して見逃さないようにしています。最初のころはどうでも良かったのですが、話の中のあなたの暮らしという本が実際に出版された本でその経緯がとても面白く、実物を見たくなりました。
早速実物を手に入れるべくヤフーオークションを見たところ、同じような思いを持った人が多かったのでしょうか。第1号が予想もしない高値になっていました。その後も続々と出品されていますのでそのうち落ち着くことでしょう。(幸いなことに1号は表紙は少し破れていますが本屋さんのご好意で入手することが出来ました。)
それなら図書館に無いかと探したところ、予約すれば見ることが出来るということで1号から20号までを予約しました。そのうちの11号から15号までは見ることが出来ました。また古本で30号から60号くらいまでは入手しどんなことが書いてあるのか順番に楽しみに見ているところです。
番組の中で1号が出たあと、売れ行きが落ちてきた次の号の目玉として「平塚らいてう」の寄稿を執るという物語がありました。そこで取れた記事が「原始、女性は太陽であった」という啓発の記事ではなく「ゴマじるこの作り方」でした。取材に当たった鞠子はらいてうの「人の考えは変わるものよ」という発言を受けて、鞠子も結婚にふみきりましたね。
この平塚らいてうの記載が実際にも暮しの手帖4号に初めて記載されたのだと思っていましたら、手元に入手していた索引ではすでに2号で「陰陽の調和」という随筆で記事を書いていたのです。だとするとあの番組での鞠子の苦労は実際は少し違っていたのかもしれません。それとも寄稿は受けていても担当者が偏屈で、やはりあらたに寄稿を受けるには苦労したのかと思いながら、物語は面白く作るものだなた感心してみています。
届いた暮らしの手帳の古い記事には、今で言うドールハウスの原型とも言うべきミニチュアの話が「てのひらの上の金閣寺」と言う題でその製作過程が第12号に、「指の宝石よりもちいさな花」という題で、白羽二重をポンチで打ち抜いて作った直径5ミリほどの花のいろいろな花束の製作過程が第13号に、第14号には「指の先にのる可愛い人形」という題で、30番の針金を使った身長2センチ2ミリの江戸の風俗を現した人形が紹介されていました。
明治時代の超絶技巧で作られた品物は美術館などに残されていますが、こうした庶民の遊びの品物は技術の断絶や時代の流行の変遷のうちに消えてしまうのだなと思いました。これが昭和25年の出版のころの記事でした。自分がまだ小さかったころのことですので、とても興味を持って読むこと出来ます。これから読むことが出来るであろう他の号にはどのようなことが書いてあるのか順番がくるまで楽しみです。
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最終更新日
2016.08.21 15:50:59
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