森ビルにある森アーツセンターギャラリーで開催中のマリーアントワネット展を見てきました。行きなれないギャラリーは探すだけで大変。森美術館とギャラリーとどう違うのかわからないので案内ステーションで聞いてやっと行き方が判りました。
エレベーターで52階まで。そのエレベータに乗るのも混雑時には大変そうです。昨日は平日で気温も低いでしたので、観覧する人は少なかったようですが、それでも会場には人がたくさん居ました。ほとんどが女性で、男性は数人だけでした。
私が期待したのは服の再現があるかなと思ったのですが、ほとんどが肖像画。まあアントワネット関連本で見る肖像画の実物が見られたので良かったのかな。
掲載した2枚の写真のうち、上の写真がマリーアントワネット展のリーフレットで、この原画が展示されていました。その大きさは横2m、縦3.2mくらいの大きな絵でした。(測れませんし解説にも書いてありませんでしたので目分量です。)
この絵をじっくり見て、人形作りの参考にしようと思ったのです。しかしどうも帽子が気に入りません。それと他で見た肖像画のデザインと少し違う気がします。
下の写真はマリーアントワネットの衣服を専門にデザインしたローズベルタンのことを書いた本の表紙のマリーアントワネットの肖像画です。
この二つを比べると髪飾りが異なるのと襟元が異なっています。下の画像では襟元に房飾りをネックレスのようにつけているようです。このほかに胸元のリボンの形がもう少し派手やかな違う肖像画もあります。こうした違いを見つけるたのも見に行った効果でしょうか。
今回の展覧会で驚きだったのはアントワネットが牢獄で身につけていたというシュミーズと、断頭台に登るときにはいていたとされる靴が展示されていたことです。靴のサイズは22cmくらいかなと思われます。シュミーズの大きさと靴の大きさから想像すると、マリーアントワネットは現代人から見ればかなり小柄な女性だったのだなと思いました。
会場にはヴェルサイユ宮殿監修の浴室や居室と言うのがしつらえてありましたが、実際のベルサイユ宮殿で見てきた迫力には及びもつかないしつらえでした。家具を同じように作っても部屋の壁や天井も同じように作らなければその雰囲気は再現できないですね。
2月26日まで開催していますが、お勧めの展示会かというと、本に掲載されている実物の何点かに出会えるという点ではフランスまで出かけなくて見られるので良かったですが、素晴らしいのでぜひ見に行ってくださいという気にはなれませんでした。まあ展覧会とはこういうものかもしれませんね。