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2017.12.26
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カテゴリ:食べ物
コーヒーを毎日飲むようになってどれくらい経ったのだろうか。生まれて初めて飲んだコーヒーの味は未だに忘れられない。
 就職したてのころ、先輩同僚に誘われて、喫茶店なるものにはいりそこで初めて飲んだのです。それまで日本茶しか知らなかった私には、こげ茶色の怪しい臭いのする液体はなぜこんなものを金をかけて飲むのだろうかと理解できませんでした。
 そのときの先輩は最初はそのまま、次に砂糖を少し入れてかき回してのみ、次にミルクを入れと飲むと3度楽しめると話してくれましたが、そのどの段階もただひたすら苦くて美味しいものではありませんでした。今から50年以上前の話です。
 
 それがなぜこうもコーヒー好きになったのでしょう。気がつくと日本茶や紅茶よりコーヒーを飲んでいることの方が多いのです。

 かといってそんなにコーヒー通ではありません。どちら方とうえば薄めのコーヒーの方が好きで、濃い目のコーヒーが出されると、お湯を注文して薄めて飲むくらいです。以前フランスパリに旅行したとき、街角の喫茶店でコーヒーを注文したとき、あまりの濃さに全部飲み切れなかったことがあり、そのまま残していたら、ウエイターが冷めてしまったから飲まないのかと気を利かせてくれて、さらに濃いコーヒーをお変わりで出してくれたことがあります。フランス語ができないので薄めて欲しいということも伝えられず悪いことをしたなと思っています。

 どんなコーヒーが美味しいのだろうと、コーヒー通の方が書いた本を何冊か読んだり、ブルーマウンテンとか、モカとかコロンビアとか、当時は大手のスーパーで轢き売りしている豆を選んで、我家でドリップして飲んでもいました。その中では私はキリマンジャロが好みに会っているらしいと判ってきました。味よりも香りが好きなようでした。

 しばらくドリップコーヒーを楽しんでいたのですが、轢いた豆では量が多すぎて、おしまいの方になると豆が酸化して美味しくなくなる気がし始めました。またなぜかキリマンジャロブレンドの轢き売りそのものが姿を消してしまったのです。
 
 それでインスタントコーヒーをいくつか試して、なんとか好みに合うする銘柄を見つけました。しかしそれも続けているうちに何か物足りなくなってしまったのです。気がついてみると以前は街中にあふれていたか香り豊かなコーヒー喫茶店が姿を消していました。あの豊かな香りのコーヒー店はどこに行ったのだろう。たまに行くコーヒーの店も専門店ではありませんので、それほど満足できませんし、1杯の価格が高い。

 インスタントだからいけないのかと、1杯用のドリップコーヒーを試してみました。封を切るとコーヒーの高い香りが溢れてきます。うんこれが昔ながらの香りだ。それで入れてなんとかしのいでいたのですが、なにか物足りない。

 ある日、車で販売に来ているコーヒーショップで同じようなドリップコーヒーを見つけ、物は試しと購入して数日後落ち着いて淹れてみました。ふくよかな香りと味がします。もちろん豆も違います。しかしそれだけではない気がしてパッケージをよくよく見ますと、一袋あたり10g入っていました。これまでスーパーで買って使っているドリップコーヒーは7g入り。この3gの差が出ているようです。

 この差をなんとか補えれば、香りも味ももう少し満足できるコーヒーが自宅で気軽に楽しめるのではないか。早速、ドリップするときにインスタントコーヒーの粉を少し付け加えて、それでドリップしてみたのです。まさに正解。香りも味も自分好みの豊かなコーヒーが出来上がりました。これで午前と午後に1杯づつ、好きなときに飲めるようになりました。しかもリーズナブルに・・。





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最終更新日  2017.12.26 16:28:04
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