今日はレースドール教室で素焼きが出来上がる日。この素焼きの段階が一番はらはらする日です。素焼きに入る前に慎重にレースの手入れをしたので、大丈夫だろうと思って気楽に出かけたのですが、私の席に置かれていた素焼きは予想外に貼り付けたレースが破れていました。
素焼きで一部破損前
体の前では、胸の部分のレースがはじけて跳ね上がっていました。こんなことって起こるのですね。陶土が焼き締まるときに縮んで切れて、跳ね上がって固まったようです。この生地を胸の陶土に接着しておけばこういうことは起こらなかったようです。
ドレスのブルーの部分も一部崩れてしまいました。
素焼きで一部破損後ろ
後ろ部分は更にハッキリしています。まず髪の毛に縦ロールを作って取り付けたのですが、接着が甘かったようで一部が欠け落ちてしまいました。
腰の部分のレースは無残にかなり穴が開いてしまっています。こうしたことが起こらないようにと、レースに薄く溶いた粘土を最終段階で再度塗りつけたのですが、薄すぎてかえってレースに着いている陶土を剥ぎ取ってしまったようです。
このほかにも、ソファーに貼り付けた模様が、貼り付け粘土不足でまくれ上ってしまった箇所も出ました。こうして一度焼いてしまった後は、堅くなって力を加えればパリパリと割れるだけで、そう簡単に修復はできないのです。
レースドール作りの難しさはこういうところに現れます。これからこの破損部分をどのように修復していくのか、その工夫を先生に教えていただきながら、作品作りを進めて行くことになります。
どうやって作品として仕上げられるのでしょうか。まあこれも経験ですので、やれるところまでやってみるしかないかなあと思っています。