家の中で粘土細工ばかりやっていては運動不足になるし、夕方の気温も少し下がってきたので、久しぶりに散歩に出かけることにしました。1時間ほど歩けばいいでしょう。コースはいつもの通りグリンベルト(緑道)を通ることにしよう。
そう思って出かけて、グリンベルトに出かかると、丁度右方向から野球帽をかぶってスポーツシャツに7分丈のズボンでスニーカーを履いた男性が目に入りました。体を前の方に傾けて懸命に歩いています。これは私がのんびりと歩いていては邪魔になるだろうと、コースを考えるふりをして立ち止まり、通り過ぎるのを待ちました。
しかし、なかなか通り過ぎないのです。グリンベルトに咲いている花を見ていてやっと通り過ぎたので、その後を歩くことにしました。あの姿勢ではぐんぐん距離が開くだろうと思っていたのですが、距離が開きも縮まりもしません。おなじ速度でした。その姿をよく見ると、右肩が下がり足もややガニ股。ことによるとかなり高齢の人?それにしてはせっせと歩いている。
信号にぶつかりその人は歩道の手すりに腰かけて休んでいました。追いついて横顔ををちらっと見たら85歳ほどでしょうか。かなりの高齢に見えました。こういう人がどの程度の距離を歩くのだろうか。急に興味がわいてその後ろをつけてみることにしました。せいぜい、このグリンベルトの突き当りで折り返すのだろうと思っていたのです。(私の散歩コース)
思った通りずんずん進んで、もうあと数分で突き当りと思う四つ角で左に曲がってしまったのです。えっ。これを左に曲がるということはこの先の広い道に出てそれから戻るのかな?それも確かめてみようと、後をついて行きました。
広い道が見えてきたぞ。そこを左に曲がるのだろうと思っていたら、その道の信号が青だったので横断してさらに先に進んでいったのです。えっ、そのまま進んでさらにまだ先に行くの?私も慌てて走って青信号を渡りました。ぎりぎりセーフでした。
このあたりの道は自転車でよく通っています。それでこの道がどこにどのようにつながっているのかは良く知っています。この道を進むとあそこを曲がれば戻れる、しかしそれを過ぎると後はまたかなり先に大通りがあって、そこに行けば戻ます。しかしそれでは距離が遠すぎるのではないかな。結局その高齢の方は、曲がらずどんどん進んで先に行ってしまいました。かるい散歩のつもりで出かけていた私は途中の道で折れて、我が家のほうに向かったのです。
帰宅して家内にこのことを話したら、運動するということはそれくらいの時間をかけることだと言われてしまいました。あのコースではせっせと歩いても1時間半から2時間程度かかりそう。私の散歩の中身はせいぜい30分から1時間、途中で古本屋に立ち寄って本を探したりする時間が足される程度。あの年齢になって私は元気で歩いていられるのでしょうか。家に帰ったら下着が汗ばんでいたので急いで着替えました。ウーム、これくらいにならなければ運動にならないのかな?
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最終更新日
2019.09.26 21:26:30
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