今日は、紫苑さんに教えていただいた『大統領の理髪師』を紹介します。
映画も絶賛上映中だそうですよ(^^♪
場所は韓国で時代が朴正熙大統領のころで登場する大統領も朴大統領がモデル。ある日ひょんなことから大統領の理髪師になる男と息子の物語。
主人公とその家族と町の人達が、普通に生活しているにもかかわらず、その当時の韓国が直面していた世界情勢とか政治の渦に巻き込まれ翻弄されそれぞれの人生が変わっていく。主人公は正直だが気の弱い父親で村の人達にからかわれたりしてました。それが大統領の理髪師になり大統領との関わり合いや取り巻く事件を通して自信と勇気を得て息子との繋がりが深まるようになっていく。
朴正熙大統領は昔日本では強権政治で知られ、九段のホテルから金大中を拉致するなど良くないイメージでした。
そんな朴大統領がモデルらしいのに登場する大統領のイメージとちょっと違うかなと思いました。
実は日本で思われてるイメージばかりじゃないみたいです。
朴正熙大統領そのことがこの小説の大統領に反映してるのかも知れません。
父親と息子の目で代わる代わる物語が進み、文章がリズムがあって軽妙なので内容がかなりの悲惨さにも拘らずさらっと読めちゃいます。読み終わるとちょっと考えさせられたりしました。