井筒監督の「パッチギ」を観た。なぜか気になってDVD発売と同時に購入していたがなかなか時間が取れなかった。休みでぽっかり時間が空いた、いいタイミングだった。久しぶりにこみ上げてくるものに逆らうことが出来なかった。京都の高校に通う主人公が女の子にもてたい一心でギターを始める。あるきっかけから知り合った朝鮮学校の女の子に一目惚れする。そこには二人を隔てる長い川がある。在日と日本人で、大乱闘、妊娠、友人の葬式などのエピソードが二つの隔たりの大きさを描く、クライマックスでラジオから流れる主人公の歌う「イムジン河」が・・・
子供の時を思い出す曲々が効果的に使われているのが嬉しい。「イムジン河」の演奏で彼女と出会い「イムジン河」の演奏で彼女の回りの人達に認められ、葬式の場で在日の人達の思いとそれを知らない主人公の違いの大きさに「悲しくてやりきれない」で泣き、最後「あの素晴らしい愛をもう一度」で締めくくり。「イムジン河」が発売・放送禁止にされたことの思いからそのテープの逆回しで「悲しくてやりきれない」の曲が出来たそうだがまさにそこの思いを上手く使ってる。大好きな映画になった。他の作品も見てみよう。
これを書いてる時YAHOOのニュースで、「映画専門誌「キネマ旬報」は10日、昨年公開された映画のベストテンと各賞を発表した。日本映画の1位には、京都を舞台に日本人と在日コリアンの若者の青春を描いた井筒和幸監督の「パッチギ!」が選ばれた。井筒監督は日本映画監督賞も受賞した。」
のテロップが! 井筒監督、おめでとうございます