おにぎりで思い出すこと
わたしの習慣の中にある「手抜き炸裂の弁当」については女性には同感を得られるようなのでちょっと触れたいお話がある。これからの季節は食品が傷みやすいので手軽さも手伝っておにぎりを作る機会がとても多い。中学生の時だったか料理番組で指導にあたる先生がひとつの三角おにぎりを作り上げた際、ひとつぶも手にご飯を残さなかったのを見た。いったいどうやるのか・・・・中学時代、部活で水泳部に所属していた。顧問は校長先生で、シーズンの7,8月は大会が目白押し。校長先生は「昼には握り飯を用意して来い。昼直前に出番のもの、あるいは休憩後一番のものはそれぞれが食べる量を自分で個数で調整できるからだ」とおっしゃった。たしかに泳ぐ直前に空腹すぎたりおなかいっぱいでは記録に影響する。1年の夏、初めてそれを聞いて母に言われたとおり伝えた。「おにぎり?そんなもの、自分で作りなさい。毎週、毎週大会があるのに、お母さんは全部できません。練習になるからおにぎりのときは自分でやってごらん。」おもしろいかも。そう思って自分で握ってみたのはこのときが初めてだった。最初はいびつだったがこれが意外に楽しい。この経験のおかげできれいな三角おにぎりができるようになった。あとから知ったことだがきれいなおにぎりを作る条件のひとつに手を冷やしてから塩をとる、ということ。やたら手を濡らすだけより数段きれいに仕上がる。これがご飯粒を手に残さない秘訣らしい。海苔をまくかわりに青しそ(大葉)を貼り付けるというのも殺菌作用があってこれからの季節に丁度いいようだ。中身は・・・・わたしは梅干と昆布の佃煮の細切りを一緒に入れるのが好き。そのたびに削る鰹節も最高。ごはんにはゆかりを混ぜ込んで。あしたはおにぎりにしようかな~~