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らる935

らる935

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2022年08月24日
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テーマ:たわごと(26824)
前に書いたかと思いますが、
3年間だけ呉服の卸問屋の会社で働いていました。

勤務先でそのことを話したことがあるので
同世代の同僚に質問を受けたのです。

「白い着物と、それと同じたとう紙に白い帯が入っていたんですが、
 どういう着物なのからわからなくて、どう思う?」

白の織柄も他の色も入っていない、白いだけの着物と帯。
聴いたときには一瞬、もしや白の喪服かな、、と思ったんです。

呉服扱う仕事はしていましたが、所属は実用呉服だったし、
勤務中に会社から和服の基礎などの勉強会に参加を義務づけられて
いろいろ学んだこともありました。
その際、喪服は黒、としか聞かなかったように記憶しています。

いつの時代か
白無垢に打ち掛けを羽織った花嫁衣装の
白い長着の袂を切って、、
夫が先立ったときに「再婚はしない」意思の表れとして
白い喪服として着用するしきたりをもつ土地があったそうな。
それはその後、本人の葬儀の際、棺に入れてもらうところまでが
その着物の最後の務めだったそうです。

でも白無垢って、長い裾におふとんみたいな綿入ってませんでしたっけ。。。
そんな仕立て直しなんか本当にしたのかしら。
むしろちょっと怖い。

検索にヒットしたこのお話は、
10年以上前に書かれた記事でした。
半信半疑、本当かしらん。
昭和の話かな。

と思って、そのまま当人には伝えました。
検索で出てきた話だよ、と。
日本の夏が暑すぎて、春も秋も短すぎて、
だんだん袷の着物なんて着なくなりましたよね。
嫁入り道具に着物一式をあつらえるなんていうのも
もう遠い昭和の話です。

「あのね、道行きコートが5枚くらい出てきたの」

と小さな声で言う同僚。
わたしも道行コート1枚持ってるけど、
昭和の頃、お茶会か初釜のときに2,3度着たきりです。
羽織ではなく、道行コート5枚ってちょっと見てみたい。
それは同僚のものではなく、もう少し遡る親の世代のものです。
だからこそ、初めて目にするものが多くて
何かわからなくて混乱していた様子。

せっかく親が揃えてくれた着物を箪笥の肥やしにしておくのはしのびない、
と嘆く同世代の女性の話は多く聞きますが、
もう和服を欲しいと思う人の絶対数が明らかに少なくなっているので
コロナ禍で片付け中に処分を思い立って
オークションなり、買い取り業者に引き取ってもらうなりしようとしたところ
二束三文にしかならないってことも
まあまあ知られた現実だそうです。





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最終更新日  2022年08月25日 00時35分44秒
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