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鏡の国の落としあな

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2008.05.01
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カテゴリ:太平洋戦争

 

この間ドイツの雑誌に、アメリカはオサマ・ビン・ラーデンのテロ計画を事前に知っていたという内容の記事がのってて、大騒ぎでしたびっくり

私がそこで思い出したのは、前大戦の真珠湾攻撃のことです。

このことも、ルーズヴェルト大統領は知っていたらしい、というのは今では定説になっていますよね。

わが国とくらべ、アメリカは暗号解読に力をいれてましたぐー

情報作戦です。

残念ながら、わが国のそういう方面の認識が非常に薄かったというのは、どの太平洋戦争歴史書にも書かれています失敗

不思議だなーと思うのは、例えば戦国時代に、武田信玄も織田信長もこの情報戦にはすごく、力をいれていました。

織田信長にいたっては、桶狭間の戦いのあと、恩賞は、今川義元の首を討ち取ったものにではなく、今川軍の行程を探り当てた武士にあたえています。彼の情報が正確であったからこそ、勝てた戦だといって。

だから情報の大事さは、過去に学んでいるはずなのに、なぜ、近、現代にいたっては、薄れてしまったのでしょうわからん?

海軍甲事件とは山本五十六大将の乗った飛行機がブーゲンビル沖で撃墜された事件です。

これも大将の行程は第14海軍区戦闘情報班主任のロシュフォート中佐に解読されていました。

この、敵に暗号が解読されていることを懸念していた第11航空戦隊司令官の城島少将は、ラバウルからの暗号文を手にすると、その長文に驚き、自身すぐさまラバウルに飛んで中止を申しいれにいきます。

以下、原勝洋氏の本からの抜粋になります。

" 急いで帰ってまいりました。"

" お前のところへ行こうと思っていたのに、帰ってきたのか。"

" 長官が最前線にお出かけになれば、一同大変喜ぶと思います。しかし私は行かれないほうがいいと思います。"

城島少将はそういい、続けて宇垣参謀長に向かって、きつい調子で言った。

" 主将の行動を、第一線において詳細な無線電報で打電するものがあるものか怒ってるムカッ。"

すると宇垣はそっけなく答えた。

" 暗号を解読しておるものかぷー。"

" 敵が暗号を解読しておらぬと誰が証明できるかムカッ。長官、いかれないほうがよいと思います。"

すると山本は言った。

" お前はそういうけど、一度いくといったからにはいかないわけにはいかないよ。"

のちに城島少将は、本土防衛の司令長官に転じたが、ある将校に、

     "馬鹿ほど長い電報を打つんだよ怒ってる"

とはき捨てるように言ったという。

 

戸川幸夫氏の本には、

日本人は機密保護だとか、暗号や情報ということには欧米人ほどに神経をつかわない性格だった。そのくせ、やたらに暗号電報を発信した。

アメリカ側では重要でないものはすべて平文で発信している。これは

    極力、機密の数を減らすことが、機密保持の最上の策

という考えからおこったものである。

暗号も数おおく発すれば、それだけ敵に解読の資料を与えことになる、という基本的なことでさえも日本人は気づいていなかった。

と、書いてあります。

ミッドウェイの敗北も、山本大将機の撃墜もすべて、この暗号を解読されていたことが原因になっています涙ぽろり

海軍乙事件は、山本海軍大将のあとを継いだ古賀峯一長官の乗ったパラオを経って遭難した事件で、古賀長官の乗った一号機は発見されず、2号機に乗っていた福留繁参謀長は命をとりとめます。

抗日ゲリラの捕虜になっていたのですが、ゲリラへの包囲網を解くことを条件と引き換えに解放されます。

しかし!!!!

  彼がもっているはずの、次期作戦計画書と暗号書が消えていたのですショック雫

  アメリカ軍の手にわたってしまっていたのです。

福留は書類は飛行機もろとも海にしずんだと嘘をつきあっかんべー、海軍には

  重要書類が米軍に渡ったかどうかよりも、連合艦隊の参謀長が捕虜になった

  失態をどうやって隠蔽するかのほうが大事であったのです。

その書類はマッカーサーの手にわたり、あ号作戦の計画がかいてあったものだから、これも事前にバレバレ涙ぽろり、日本軍はマリアナ海戦で、敗北を喫し・・・・・・・

 

 

うーん、何だかつらくなってきました涙ぽろり雫

続きはまた次回にします・・・・・この長文を読んでくださった皆様有難うウィンクハート(手書き)






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Last updated  2008.05.01 06:20:48



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