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テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:ヨーロッパ旅行・見聞記
おはようございます さていよいよ今日はお師匠、カナダでのトラ兄のアイアンマントライアスロン大会、 トラ兄ガンバレ~!! 私はといえば、おとついのヤケクソランがたたって、筋肉痛 さて、本題に入ります。タイトルをみて、ギョっとされた方、多いのではないでしょうか? そうです、これは前にも書きましたがフランスはアルザスにある、ナチスの強制収容所の話です。唯一、フランス国内にナチスが立てた強制収容所です。有名なアウシュヴィッツはポーランド、ダッハウ、ブーヘンワルド等は、ドイツ国内にあります。 私はフランスとの国境に近いところに住んでいますので、一度この目で見てみたいものだと思い、訪ねてみました。(って去年の話だけど) 一度には書ききれませんので、分けて書きますね。 私の手元に、Auschwitz, die NS-Medizin und ihre Opfer(アウシュヴィッツ、ナチス医学とその犠牲者)という分厚い本があります。この本には、かなり詳しく写真付で、各収容所でされた人体実験、それにかかわった医師達、生存者の証言などが、書かれています。 この本によると、このナッツヴィラー収容所は、近くのストラスブール大学で、頭蓋骨の人類学的測定を研究している、ヒルト教授のための、収容所といえます。 ということは、教授の実験のために、このナッツヴィラーから捕虜が生きたモルモットとして使われていた、ということです。 ある時など、教授はこの収容所に、ユダヤ人の頭蓋骨サンプルが不足しているので、至急送って欲しい、それも生きているうちに体から切り離して、送って欲しいということで、さっそく100何人かのユダヤ人が捕らえられ、頭を生きているうちに切り離され、この教授のもとへ、送られたといいます。 他には、チフスなどの病原菌を注射して、変化を観察する、氷水に漬けたままにして死ぬまで体温の変化をしらべる、女性は避妊の実験台として、体内に薬物を注入される(ユダヤ人女性を不妊の体にしてしまえば、ユダヤ人は途絶える、という構想から)などなど、いろんな実験が行われていました。 私は他に、アウシュヴィッツの収容所の所長であった、ルドルフ・ヘスの自叙伝や、アウシュヴィッツの生き残りの人の証言集をもってるのですが、この内容も、また別の機会に紹介致します。 さて、私が訪ねた日は天気のいい日で、収容所はアルザスの山の上のなだらかな斜面にたてられており、そこが収容所ということを除けば、いい景色が見渡せるいいところでした。鳥のさえずり、気持ちのいい風・・・・・・・彼らにとっては余計むなしくなるだけの鳥のさえずりだったことでしょう。 有名な Arbeit macht frei とかかれた看板が書かれてる大きな、いたるところに鉄条網が張り巡らされた門の下をくぐる時は、すごくドキドキしましたよ。これをくぐったらもう多分2度と生きてでられない・・・・・・地獄への一歩だったことでしょう。 収容所の周りは、電気を通したかなりの高さの鉄条網が張り巡らされており、その外側に掘があります。ここには常時、シェパードが数匹放し飼いにされており(っていった時はもちろんワンちゃんはいませんでしたけど)、またその堀のむこうにも鉄条網、そして数メートルの感覚で監視台がたっています。 どうやっても逃げられない!!! それでも絶望のあまり、その鉄条網を登って逃げようとし、感電死した囚人もいました。 バラック小屋は土台をのけて、すべて取り壊されています。ただ、火葬場と、人体実験などのあった部屋のあるバラック小屋、囚人のための牢屋、絞首台、ガス室などは保存されております。 そこを訪れていた人は殆どがフランス人、説明文も全部フランス語、団体に説明してくれるオジサンが話してるのも、フランス語・・・・・・・ドイツ語にしろとは言わないから、せめて英語で説明文を書いておいてくれ~!!でないと、分からん!! こういう施設にしては珍しいですよね、大抵は自国語と英語の2つでヨーロッパでは説明文が書かれてるはずなのに。 前にいった人の話によると、器具などはそのまま保存されていた、従ってけっこう戦慄ものだったということでしたが、私が行った時は、そういうのは全てもう置いてなかったです。ドライブがてら(ホントウに景色のいいドライブコースに立ってるんです)による家族連れが多いので、子供にみせないためとかなんとかが理由みたいだけど、 大体、こんなところにまだ小さい子供をつれてくるんじゃない!!! ここが、銃殺刑のあった部屋です、といわれて覗いても、なんにもないただの白い部屋。 ただ窓ガラスがふさがれてたのと、下に排水用のちいさな穴があったのが、それらしき意味合いをかもしだしていました。 今日はここに、人体実験をされてた部屋の写真を、迷ったのですが、載せます。 この部屋のすぐ隣には、モルモット達用の部屋が設けられていました、同じ部屋に寝起きする人の叫び声が聞こえる距離で・・・・・・・・ そのほかの話は、また続き・・・・ということで、長くなるのでここでとりあえずおしまい
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Last updated
2008.08.24 18:55:07
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