鏡の国の落としあな

むかしむかし、でなくって今現在の、ドイツのある田舎町にばかずきんちゃんが住んでいます。

今日は、ばかずきんちゃんは、ばかずきんちゃんの大好きな天敵パパ、ママと、誕生日プレゼントであった、フランスはアルザス地方へ一日旅行へ行きました。

ばかずきんちゃんの、天敵である、天敵（なんのこっちゃ）は、おうちで大学の物理と化学のお勉強をしなくてはならず、一緒に行けませんでした。最近は研究で忙しいらしい。

ちょっと残念がる、ばかずきんちゃん.........。

さて、天敵パパの車、ベンツに３台自転車をのせて、出発です。

車といえば、ばかずきんちゃんは、大学生時代にお金をためて買った、ボロボロの中古のプジョーしか持ったことないので、貧乏根性丸出しで、喜んで、後部座席にちんまり、座ります。

さて車はフランスへむけて出発。

・・・・・・・・で、すぐ、着きました。近いんだよ、フランスは。

Ribeauvilleという可愛い町に車を止めて、そこから自転車でサイクリングします。

アルザス地方は美味しいワインがたくさん、あります。そこらいっぱいに広がるワイン畑の中をサイクリングしよう、というのが天敵パパ、ママの計画です。

リボーヴィルのすぐ後ろは、もうワイン畑。

さあ、行くぞとばかりにこぎ始め・・・・・ますが、ばかずきんちゃんは、ガキチャリしか持ってませんので、昨日のランの後遺症もあり、あっという間にへたばってしまいました。

ものすごく急な坂です。しんどい・・・・・足、痛い

・・・・・・・・・・

しまいには、ガキチャリから降りて、チャリンコをおしながら歩くことにしました。

これがワイン畑です、むこうに古城がみえてます。

しばらくこのワイン畑を汗をかきながら、登ったり降りたりしてたら、Riquewihrという小さな可愛い村につきました。

この手前の小さなレストランで、お食事をしました。

ばかずきんちゃんは、ストラスブールにお友達がいるので、昔よくそこに遊びにいってたころは、なんとかフランス語をヘタクソでもしゃべってましたが、最近はぜんぜんしゃべらなくなったので、相手のいってることはわかっても、こちらからしゃべれません。

私にはクレモン（アルザス地方のスパークリングワイン）と、フラムクーヘン（これもこの地方特有のピザのようなもの）を下さい

この簡単な一文でさえ、

Je・・・Je voudrais・・・・un・・・・・

だったので、みかねた天敵ママが援け舟をばかずきんちゃんに、だしていました。

おい、しっかりしろ、ばかずきん、だからお前はばかずきんなんだぁ～

こりゃ駄目だ～、フランス語ちゃんと勉強することにします、とばかずきんちゃんは決心するのでした。

ばかずきんちゃん３人が座ったところは、入り口のすぐそばだったため、お客さんが出入りするたびに、寒いです。そう、今日は寒い日でした。雨は降ってなかったけど、風もけっこう強かったし。

従って、ばかずきんちゃんは、お食事をおえたころにはすっかり冷え切って、ちょっと寒さに震えていました。

＊＊君がいたら、だっこして暖めてもらうのに・・・と、ばかずきんちゃんはその名に恥じない、バカなことを考えていました。

誰が、こんなババアな、ばかずきんちゃんを抱っこしたいものですか、ばかずきんちゃん、アンタ、頭おかしいよ。

さて、食事終わってすっかり冷え切った、ばかずきんちゃんは、

　　　　　　　　　　　　　　Diebstrum

という看板を目にします。

Dieb　泥棒　+　Sturm　嵐　=　泥棒嵐？？？

天敵ママと、これは何かしら、泥棒嵐ってねえ。などといってたのですが、ではそこへ行ってみましょうってことになり、ママと行ってみることに。

なんだ、Dieb　Sturm　ではなくって、　Diebs(泥棒の） 　Turm（塔）　だったのでした、つまり、ドロボーさんを、入れておく牢屋と、拷問の部屋がある塔だったのです。

ドイツ語もけっこう、ややこしいわね。

えっ？？　ばかずきんちゃんが行ったのはフランスでしょ、なんでドイツ語？？

って思われた方、アルザス地方はフランス領だったりドイツ領だったりしたところで、地名や家族名などが、ドイツ語のところが多く、この地方で話されるアルザス語も、ドイツ語の方言です。ですから、ドイツ語をあちこちで、見かけるのですね。

中世から建っている塔の階段を、狭いし、急だし、天井低いし、これを身長１９０ｃｍ超えるP君（天敵）などが登ったら、頭打つのではないかしらねぇ～などと、ママと話しながら上って行きます。

中世のフランス人は本当に小さかったようです。

ばかずきんちゃんは、ドイツの昔の農家がその内部を展示してあるのを見学したことありますが、そこの寝室のベットがダブルベットだったらしいわりには、ばかずきんちゃん一人しか寝れないようなベットだったので、ドイツ人は小さかったのだわねえ～っと思ったことがあります。

あんなせまいベットに２人でって絶対、片方がベットからずり落ちること何度かあったに違いないと、これまたバカなことを考えてたばかずきんちゃんでした。

おい、ばかずきん、話をもとに戻さんかい

・・・・・失礼致しました

その塔には、ほかにも展示品がありまして、昔のアルザス地方の台所の様子っていうのがありました。

どうです～、ヨーロッパの昔のお台所は？

ガラス越しに撮ったので、いまいちボケたような出来あがりになってます、ゴメンネ~、と、ばかずきんちゃんは言っております。

この塔の他の部屋には、第一次、第二次世界大戦に関する展示室がありました。

ここはナチの時代には、ドイツに占領されてましたので、その関係の展示品もありました。

さあ、ばかずきんちゃんの大好きな世界史のテーマです

・・・・・が、そのことをここで書くと、ものすごく長くなるので、続きはまた明日。

ふと、窓から外をみると、こういう素敵な中庭が