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テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:ヨーロッパ旅行・見聞記
こんばんは 本来なら、コーチの会食会があるので、レストランに座ってるはずなのですが、いろいろ用事があるのと、そういう気分じゃ全くないのと、あのオシャベリについていけない私は行くのが億劫で、急遽行くのを止めてしまいました・・・・ら、天敵ママから携帯のほうに、みんな待ってるわよ~、どこにいるの、来なさいっていう留守電が入ってきました この会食は今年の夏もあったのですが、楽しいとか何とかいうよりも私には、ちょっと苦痛って言う感じで・・・・・。 っていうのも私は他人の噂話や、井戸端会議が苦手なほうなのです、じゃなくって、 思いっきり苦手です。 そんなわけで、前回もだら~、ぼ~っと座ってただけ。前々回もそう。 退屈でした、本当に。 ってなわけで、今日中にやりたいことはまだあるし、いきなり行くのをやめちゃったんですよね(私行かないわよって連絡いれればよかったのかな、でも誰に?) ちょっとだけ、何もいわずに行かなかったことに対して罪悪感あるのですが・・・・・・・。 一応ママには、用事があるのでいけなくなっちゃったのでゴメンなさいってメッセージを送っておきましたが、きっと怒ってるだろうなあ・・・・・・
本題に入ります。 さて、フランスのアルザス地方は第一次世界大戦でドイツ対フランスの戦場になったところのひとつです。 第一次マルヌ会戦のあと、塹壕戦という持久戦に戦争は移行していきます。ベルギーのイープルでは、初めて毒ガスが使用されました。 有名なあの1916年のヴェルダン戦(これはアルザスよりももう少し北のほう)のように、ある地をめぐって双方が何年もかけて闘い、多大な損害をだしたにもかかわらず、結局どちらの得にもならなかったという戦いもありました。 そのような闘いが、ヴェルダン戦線のような規模ではなかったにしろ、アルザス地方でもありました。 ハイキング気分でいうなら、見事な絶景です。ライン川は見渡せ、はるかドイツもず~っと目の前に広域にわたって見渡せます。だからなのです。 だから戦略的に意味があるのです。 この山をフランスに奪われるか(まだ第一次世界大戦のころはドイツ領だった)否かで、その後の戦争の経過に影響がでます。 というわけでドイツ軍はさまざまなところから、優秀な軍隊を集めてこの山に投入しました。 数ヶ月かけて塹壕も掘り、兵舎もつくり、要塞も作り、汽車の路線をドイツからひき、山のふもとから頂上までケーブルを通し・・・・・・これらは今現在も残っております。 第一次世界大戦は塹壕戦であった、といっても過言ではありません。この山のいたるところにふもとから頂上にむけて数十キロにもわたる塹壕が、ドイツ側、フランス側にもびっしりいたるところに掘られています。 この山を散策するのには、昔フランス側であったところから入ることになります。そこには資料館もあり、駐車場も完備。あとは険しい山道を踏ん張りながら自力で登るのみです。(もし行かれる方は登山靴、少なくとも丈夫な運動靴を履かれることをおススメします) 資料館にはこの戦線でも毒ガスが用いられたことを証明するかのように、古びた対毒ガスマスクが展示されていました。 もっとビックリしたのは、ある兵士の長靴ですが、よくみると 白骨化した足がくっついていた のです。 これは一体どなたの足なんだろう? これがもし、帰りを待ちわびてもかえってこなかった、私の父、兄弟、恋人のだったとしたら・・・・・??? それが90年後にこんなところに独りポツンと展示されてる? ・・・・・・・・・・何だかツラクなったSNさんは資料館を出ました。 その裏側にはずら~っと墓地が並んでいます。 フランス側にある、フランス軍兵士の墓 みな殆ど20代の若者です しかもけっこう坂が急。 獣道のようなところを、何度もずっこけながら上っていくと、だんだん左右に塹壕が見えてきます。その数が頂上に近づくにつれ、増えてきます。 塹壕の入り口、これはドイツ軍の塹壕 懐中電灯は持参でしたが、あんな光など、この中では全然役に立ちません。 仕方ないので、足元だけを照らすことに・・・・・・とその瞬間 お星様が見えました 見事、天井に張り巡らされた鉄のところに、頭をぶつけたのです、下ばっかりみてたものだから。 ・・・・・・・痛い でもちょっと待って。SNさんはチビです。そのチビな私が頭をぶつけるほど天井は低いってことに? 絶対何度も頭をぶつけた兵士はいたはず、でもみんな鉄帽をかぶってんだったね。 しかしこの中に入るのはけっこう怖いですよ。お化け屋敷のほうがまだいいや。 真っ暗ですからね、それにどっかにまだ誰かがいて、わ~って出てくるんじゃないかって気がするんです、本当に。そんなことないって分かってても。 この私が歩いているこの場所に今から90年ほど前、だれかが武装して立っていた、銃弾が飛び交っていた、ここで斃れた人もいたかもしれない・・・・・ 山の頂上にたつと眼下に広がる素晴らしいアルザスと、ドイツの景色。 今の私たちだと、まあ素晴らしい景色だわね~ですが、あの当時にここにたってた兵士は何を思ったのでしょう? 自分に羽があるものなら、すぐにでもここから飛び去って、愛しい恋人や家族のもとへ帰りたい、と思ったに違いないって思います。 というわけで、私はあまりこの本来なら素晴らしい景色を楽しめませんでした。 兵士の身になったら、なんだか辛くて・・・・・・・ これは頂上からの景色ですが、残念ながら私が撮影したものではなく、公式サイトからの借り物になります
おまけ この記事を書いてる間に携帯に2回、天敵ママから、 なんで来ないの~!! っていうメッセージが入ってしまいましたぁ お、怒ってるぅ???? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.19 05:40:56
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