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鏡の国の落としあな

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2009.05.05
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カテゴリ:音楽

 

Im wunderschönen Monat Mai 

Im wunderschönen Monat Mai,
Als alle Knospen sprangen,
Da ist in meinem Herzen
Die Liebe aufgegangen.

Im wunderschönen Monat Mai,
Als alle Vögel sangen,
Da hab ich ihr gestanden
Mein Sehnen und Verlangen

いと麗しき五月

なべての莟、花とひらく

いと麗しき五月の頃

恋はひらきぬ

我が心に

 

諸鳥のさえずり歌う

いとも麗しき五月の頃

われうちあけぬ かの人に

わが憧れを

慕う想いを

新潮文庫 『ハイネ詩集』片山敏彦訳

Unbenannt1.jpg

五月といえば、私にはハイネのこの詩が思い起こされます。

『いと美しき五月』と訳してるのもあります。

で、このいと麗しき五月の今日のこの日に、私はロングランをしたかったのですよね。

でも生憎、外は雨雨

あ~、どうしてくれる、この贅肉!

ランさせろ~~~~ムカッ!!!

・・・・・・・そのうち、いと美しき・・きらきらになってくださることを願いましょう、天気もね、ついでにこの私もねぽっ

と、まあこれはおいといて。

このハイネの詩に曲をつけたのは、ハイネと交友のあったシューマン。ハイネはデュッセルドルフで生まれ、シューマンはデュッセルドルフで亡くなっています。

ハイネのこの詩は、シューマンの『詩人の恋』という連作歌曲のなかに入っています。

どういう感じの曲なのか、ちょっと聴いて見ましょう下矢印

http://www.youtube.com/watch?v=vAW4oCBgqF4

いかがでしたか?(他の曲も入ってましたが、ともかく一曲めがそれ)

ハイネもシューマンも、ドイツ・ロマン派に属します。

ロマン派って、古典派と対照的に、自己の表現、創造、夢想などを自由に表現することを主題としたもので、ドイツで始まりドイツがもっとも盛んだったので、ドイツ・ロマン派という呼ばれ方をされることが多いです。

このロマンって言葉を最初に現在知られている意味で使用したのは、ルソーです。(昨日の記事の画家のルソーじゃないほう)

日本ではこのロマン派は明治の中ごろに入ってきまして代表的な人物は与謝野晶子、北村透谷です。

たしか、北村透谷ではなかったかな、恋愛ハートという言葉を作ったのは?(記憶違いだったらスミマセン雫

えっと、話をもどして、シューマンは自作の曲に題名をつけるのが好きでした。

かなり自分の世界にこもってその中で遊んでた人ですね。

同じロマン派の作曲家であるちょぴん・・・じゃない、ショパンですけど、『木枯らし』『革命』『別れの曲』などと題名がついて一般的に知られてる曲がありますね?

でもこの題名はショパン作ではありません。

そのへん、ベートーヴェンの『月光ソナタ』と一緒です。

ショパンはシューマンが自分(ショパン)の作曲した曲にいちいち題名をつけて発表したというのをきいて(シューマンは一時期、音楽評論家として執筆活動をしており、ショパンの才能を世に発表したのも彼)、「あの人はなんにでも、題名をつけないと気がすまないんだから」と苦笑した、といいます。

この音楽と題名というテーマですけど、これはかなり音楽史上でも論争になったテーマであり、そのことについての説明云々はかなり専門的になって皆様には退屈だろうから(って実は私にも退屈うっしっし)、ここでは省きます。

なんだかね、さっきからショパンと書こうとすると、塩パンってなるのよ。

あ、また話がずれました雫

日本の音楽界で、ロマン派の作曲家といわれているのは、あの山田耕作です。

そう、赤とんぼの耕作さんです。

「え~~?赤トンボがロマン派・・・???」などと言ってはいけません。

これは童謡であって、ちゃんとした歌曲も作曲してるんですよ。

これだ~!右矢印http://www.youtube.com/watch?v=nC9-40wKDfM

 

あぁ~、芸術っていいなぁ

私はヘタレでも、やっててよかった涙ぽろり

ホント~によかった

感謝手書きハート

http://www.youtube.com/watch?v=nV1pAYufTSc

Du holde Kunst, ich danke dir dafür






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Last updated  2009.05.05 20:14:14
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