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テーマ:食べ物あれこれ(50355)
カテゴリ:ヨーロッパ旅行・見聞記
Nouvelle Cuisine(直訳すると『新しい料理』、という意味)という言葉があります。 どういう料理かというと、脂分を少なくし、素材の持つ味を生かした料理で、味付けに薬草やいろんな種類の香辛料が使われます。 このNouvelle Cuisineという言葉を広めたのは、フランスの料理評論家のアンリ・ゴールと、クリスティアン・ミヨーの二人です。 あれ? どっかって聞いたことある名前ですね~。 この二人の名前を一緒にして、ゴーミヨーなどというグルメガイドがありますが、ここから来てるわけですね。 以前住んでいたウィーンでも、このNouvelle Cuisineが流行りまして、それまででっかい豚肉と、ジャガイモのピュレーをボコっとお皿にてんこ盛りにしてた料理から、洗練されたフランス風のウィーン料理を出すレストランがたくさん出来ました。 で、この間誕生日に行ったレストランもこの類のお料理を出すお店でした。
あ、今日の記事は長くなりますので、御覚悟のほどを
ロマンチック~~~
メニューが配られてビックリしたのですが、3種類のコースしか載ってないのです。 と、いうことは例えば、Aコースのメインが好きで、Bコースのオードブルが欲しくて、Cコースのデザートがいい、という場合はどうしたらいいんでしょう? で、私が食べたいと思ったメインは子牛の肉です。あとの2つのコースは、子羊とか、肺とかで私は食べられそうにないです。 この子牛のほうのコースのオードブルはうなぎとか鳩!!!!とかで、ムリムリ~~~。 私ってけっこう偏食だったんね・・・・・・・・・・ ウェイターさんが来て「お決まりでしょうか?」というので、 「あの~、この鳩ってあの鳩ですよね~、その~そこらでオポオポいってる・・・・・・・」 「そうですけど、あの鳩ではなくってちゃんと食用に飼育されてる鳩ですよ」 「私この子牛が食べたいのですけど、この前菜変えていただけたら~と。鳩はどうかな~、なんか駄目そうなんで・・・・すみません」 「いいですよ、この3コースにあるメニューの中からお好きなのをご自由にヴァリエーションしていただいたんで。」 というわけで、私が食べるものは決まり。 彼氏君は英語で(←ドイツ語できない)自分の食べたいものを注文したようです。 「ワインはどうされますか~」と、次は来た。 ワインね~、私は飲むほうだけど彼氏君がそんなに飲めないのよ、どうしよう。 何せ、食前酒にビールを頼んだくらいだし。 でも二人そろって白ワインが好きなので白を・・・・というと、「では当店のソムリエが来ますから~」などと言うではない!! いえ、いいです、そんな飲まないですから~とは言い出せないまま、ソムリエのお姉さんのご登場 何ページもあるワインメニューを渡されて読むも、注文できるのは殆ど、ボトル単位 そりゃ、そうだよな、こういうところではボトルで頼む人が多いんだよな。しかし、困った。白状すると飲兵衛なのは私だけ、彼氏君はせいぜい一グラスしか飲まない。 私一人で一ボトル飲めなくもないけど、飲んだら彼氏君にビックリされてフラレルかも。 誕生日にフラレルなんてサイテ~じゃん。 というわけで、おとなしくグラス単位で出されてるワインのほうを注文しました。 残念だったよな~、ボトルのほうにはけっこういいワインがたくさんあったのに~ とまあ、そういうわけで次はお料理に入ります。
お店からのプレゼント 2種類のオリーブ油、4種類の胡椒と、カナッペ
これもお店からのプレゼントなんだそうです。
うずらのお肉で炭火焼のような味がしてました
さて、私が頼んだオードブルのその一 舌平目 その下に細かくキュウリが刻んでありますが、これが美味しかった
オードブルその二です オマール海老
このオマール海老は本当に美味しかったですね。 ソースも軽くて最高でした。 海老の下にはパイの薄切りを敷いてありました。
もうこの辺でお腹がけっこう一杯になってしまいました。 でもこのあとまだメインと、デザートがあるんですよ。これで4コースなら、6コース(これもありました)なんて頼んだら、一体どうなってしまうんだろう。
さて、メインの子牛のステーキ
もうこのお肉が、すごく柔らかくてサクっと切れて すっごく美味しいの~~~~!! ソースは多分、ブラウンシュガーを鍋でキャラメル状態にしたものの中に、 焼き汁を混ぜたもの、と思われます。すっごく美味しいソースでした。
デザートはチョコムースとアプリコットのケーキ?
あ~、本当に美味しかったです。 私いつも言ってますように、美味しいものを食べると自分もそれを真似ようとするのですが、これはちょっとムリっぽそうです。 大体、どういう感じで作ったか、というところまでは分かりますが詳しくは分からないので、マネすることは出来ないでしょう。なんとな~く似たような方向とかになら、多分出来ると思いますけど、そう素人に簡単にマネをシェフだってされたくないはず。で、されないように作ってるはず。 しかし、海老に卵白をあわ立てたメレンゲと白ワインを使ったソースにしてることと、このブラウンシュガーをキャラメルにして焼き汁を混ぜて煮て濾した、と思われるソース、この2つのアイデア、いっただき!!!! さて気になる帰りですが、疲れたのでタクシーを呼んでもらうことに。 何と、家から10~15分くらいしか離れてないところに、このお城のレストランはあったのでした。しかも、私のランコースから近い!!!! それにしても、とてもいい思い出が出来ました。 彼氏君に心からこの場にて感謝の言葉を
ちなみに・・・・・・・ 一晩、咳をず~~~~っと我慢してたんです。これは辛かったですね、本当 あ、それから。 昨日はトルテリーニ(イタリア風餃子のようなもの)と海老とトマトのスパークリングワインソースというものを、昼食にだしたんですが、自身まだレストランの興奮さめやらぬ彼氏君はこの料理を食べるなり、 「あ~あ、また味が庶民に戻った」 ・・・・・・・・・などとのたまっておりました。 悪かったね、庶民が作るのだから庶民の料理で
あの興奮(?)をもう一度~ ・・・・・とかいいながら実は写真のせる順番間違っただけ
こんなところでピアノ弾いてみたいですよね。
最後まで読んでくださいました皆様、どうも有難うございました
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Last updated
2009.10.02 19:07:40
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