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きやまんのひとり言

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2009.11.10
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カテゴリ:カテゴリ未分類

母の耳鼻科受診の結果神経性の難聴との診断を受けました。

認知症の父は4年間の入院生活を経て昨年の暮れ他界しました。

母にとっては、4年間の病院と自宅の別居があり、夫のことは勿論、自分の事も出来ない母は父の面会に行っても夫婦の会話も無く、誰かもわからない様子に夫の許に行きたがらず、長年連れ添った夫婦の末路を見るようで私の心中は悲しい思いで一杯でした。

他界する少し前のある日、良く聞こえていた耳が「ボーン」と鳴り一瞬何も聞こえない静寂の世界に入ったそうです。その後どんどん難聴が進み1年近く経った今ではほとんど聞こえない有様になりました。

発作的に起る足の激痛に耐えながら、目も見えない、耳も聞こえない、そんな母が余りにも不憫で思い切って耳鼻科を受診しました。補聴器を付けることによって余生の1分でも1秒でも普通の聴力になるのなら・・・・と。

高齢でありながら母の前向きな姿勢に助けられました。補聴器を付けると言ったのです。

受診時、医師から「何かショックな事が?」と聞かれた時1年前の父の他界を思いました。

生存中はお互い空気の様な存在だった様に見受けた父母の仲。

夫が亡くなり心の空洞を伏せる糧も知らない母には神経性難聴と言う病が現われたのだと思います。70年連れ添った夫婦の絆、これこそ本当の夫婦の姿と変に納得した私でした。

神経性難聴は補聴器装着で聞こえるようになるでしょう!と医師の言葉にとっても嬉しくて・・・見えない母には操作が難しいかも知れませんが慣れるまで気長く見守ろうと思います。

 

 

 






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最終更新日  2009.11.10 16:20:58
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