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介護施設のお世話になって1年半。
お正月以来一日一日痩せ衰えて食事も喉を通らず・・・ でも一生懸命頑張っていた母。 目も見えず耳も聞こえず、言葉も出なくなり、ますます嚥下障害は悪くなり、 腹痛を訴えて、ひたすら私を待ち続けた母。 私の姿を感じると手を差し伸べて「来てくれて有り難う」の表現を 身体いっぱいに表して・・・ いつまでも帰ろうとしない私には「家の用事もあるでしょう?」と 気遣いも忘れなかった母。 心配しながらもまだまだ大丈夫だろうと帰宅した後 吐血したと看護師長からの電話で駆けつけたら仮死状態に、 点滴で蘇生した時はホッとしました。 明くる日には検査をしますの医師の言葉に安心したのですが 翌朝「息が荒い、すぐ来てください」の電話で駆けつけた時には息を引き取った後でした。 静かに眠る様に亡くなった母、穏やかな寝顔に「やっと苦しみから解放されたね。」と まだ温かい身体は生きている様に感じました。もうすぐ94歳の天寿でした。 自宅に連れて帰り納棺師による厳粛な穏やかな雰囲気の中で 旅立ちの衣装を着せて棺に納める納棺の儀式でした。 その日に御通夜、そして告別式と無事終えました。 おとなしい母には似合わない様な沢山の方々が寒い中来て下さいました。 私は今母の生前お世話になった方々にお礼や事務処理に 走り回っています。 一段落して家庭で落ち着きますと母の姿を思い出し もう会えない!と、胸が張り裂けそうな悲しみと寂しさを感じます。 父が入院して母一人になって5年余り、毎日世話と介護に 通いました。いつも手を合わせ感謝してくれた母、この姿が 脳裏に焼きついています。 当分は母の自宅に行き線香の香りの中で 写真の母とお話をするのが日課となるでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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